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新学期早々、ネビルが「魔法薬学」の授業で大鍋を溶かしてしまった。
ユリが少し目を離した隙にだ。
真っ黒越しに材料台を観察する。
あーあ、と思った。
ツムギアリの入れすぎだ。
半分で良いのに、容器の中身が空っぽになっている。
床にはシューシューと音を立てて溶けていく大鍋とゴポゴポと煮立つ紫色の液体が広がっているが、スネイプの杖の一振りですぐに片付いてしまった。
「授業後、残れ。ロングボトム」
散々嫌味を溢したあとそう言って、スネイプはマントを翻した。
しかし去るのではなく、ユリの方を振り返る。
そして彼女の身体を上から下まで見て、鼻を鳴らしてようやく歩き去った。
彼はネビルの方角から異音がした瞬間、咄嗟にすぐ隣のユリを背に庇ってくれたのである。
ユリは唇をしまい込んで、キュ、と肩を縮めた。
折角夏休みの間に冷ました熱が再燃だ。
ハーマイオニーが呆れ気味にこちらを一瞥したのが見えた。
グリフィンドールの四年生の時間割は、「魔法薬学」の次に「闇の魔術に対する防衛術」だった。
担当はマッドｰアイ・ムーディーという今年新しく来た不気味な男である。
先日、マルフォイを白ケナガイタチに変えて玄関ホール中をボンボン跳ねさせるという凶暴さも見せている。
ユリはちょっと怖気づいていたが、ハリーやロンや、その他の男の子たちはワクワクして仕方がない様子だった。
先に授業があった先輩たちによると、それはもう、「超クール」らしいのだ。
三大魔法学校対抗試合が開催されるというのも相俟って、今までになくユリの周りは浮足立っている。
ハリーとロンは女子二人を引っ張って最前列の真ん中に陣取り、いつになく神妙に先生を待った。
まもなく、ムーディーが入ってくる。
教科書など必要ないと言いながら。
彼は最初に出席を取ったが、ユリのところで少し止まった。
ハリー・ポッターの名前でさえ彼の興味を惹かなかったようなのに。
やっぱり、元闇祓いだからだろうか。
大人しくいい子にしていよう、とユリは反射的に思った。
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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき！ (2023年2月12日 23時) (
レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年9月21日 19時
