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ホグワーツに、あのグリンデルバルドの子孫がいるらしい。


「例のあの人」が現れる前にも存在した、黒の時代。

ダンブルドアと伝説の決闘を繰り広げたという、史上最悪の闇の魔法使い。

時代の敗北者。


じいちゃんのことで、自分が陰口を言われたり、避けられたりするのは別にいい。

でも、それが原因で魔法界に余計な不和を起こしたくない。

せっかく大人しくしているじいちゃんに不利になるような事にはしたくなかった。


「何を今更躊躇うんだ?」

「イギリスの人は、じいちゃんがやったことの恐さわかってないよ」


そう小さく呟いたユリにマルフォイも何かを察したのか、ハァ、とため息をついてわかったよと引き下がった。


その後……三大魔法学校対抗試合の説明がされている間も、何となく浮かない気分で過ごしたが。

「噂」というものが驚異的なスピードで広がっていくことを、ユリは大広間から出るときに実感することになった。


「おまえは、また食べ物をベタベタこぼして、ローブを汚したな。しょうのないやつだ……」


言いながら生徒を先導しているのは、先ほどのカルカロフだ。

ドアのところでちょうどハリー、ロン、ハーマイオニー、そしてユリとかち合い、四人が先を譲った。


「ありがとう」


カルカロフは何気なくそう言って、ハリーをちらりと見た。

途端にカルカロフが凍りついた。

さらにハリー・ポッターの隣にユリ・グリンデルバルドがいるのを確認すると、顔をこれ以上ないほど青ざめさせていく。


校長の後ろについていたダームストラング生も急に立ち止まった。

そのうち何人かがハッと気づいた表情になったのを、ユリは目の片隅で感じた。


「そうだ。ハリー・ポッターだ」


後ろから、声が轟いた。

カルカロフ校長がくるりと振り向いた。

マッド‐アイ・ムーディーが立っている。

彼の紹介には、ユリは入っていないようだった。


ホッとしたのも束の間、小さな囁きが耳に届く。



「あれが噂のグリンデルバルドだ」

「彼女が?」

「子どもがいたなんて」

「本当なのか?」

「そうさ、スリザリンの奴に聞いたんだ」

「目の色が、お爺様に聞いた話と同じだわ」

「きっと邪悪に違いない」

「見ろ、グリフィンドールのネクタイをつけてる」

「本当に、あの男の子孫なの?」

「隣にいるのはハリー・ポッターだ」

「ダンブルドアは耄碌したのか」……。

……。




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あまね(プロフ) - いっぱいちゅき! (2023年2月12日 23時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - 不死鳥の騎士団編がみたいだけなのにTwitter運営さんはそれを許してくれないようですかなし (2023年2月12日 14時) (レス) id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
ダイアナ(プロフ) - みや。さん» ま、また凍結されてますね、、、ついてないですね、、、🥺 (2023年2月12日 14時) (レス) @page46 id: 29bd455e8b (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - みやさんの不死鳥の騎士団見たいですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ (2023年2月11日 19時) (レス) @page46 id: b396ddc2bf (このIDを非表示/違反報告)
みや。(プロフ) - ダイアナさん» 一週間が経ってしまったので、移行しました。よろしくお願いします🙌 (2023年2月10日 13時) (レス) @page46 id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みや。 | 作成日時:2022年9月21日 19時

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