【HP】血は水よりも濃し【アズカバンの囚人】 (ページ38)

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to be continued ページ38

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学期の最後の日に、試験の結果が発表された。

四人とも全科目合格だった。

ユリはまた「魔法薬学」で学年一位を取り、ハーマイオニーを悔しがらせた。

「天文学」はギリギリだったが、なんとかパスしていた。

グリフィンドール寮は、おもにクィディッチ優勝戦の目覚ましい成績のおかげで、三年連続で寮杯を獲得した。

そんなこんなで、学期末の宴会は、グリフィンドール色の真紅と金色の飾りに彩られ、グリフィンドールのテーブルはみんながお祝い気分で、一番にぎやかだった。

ユリのオオカミに引っかかれた傷はすっかり治り、後遺症と言えば、もともとの肉の好みが、少しレアに寄ったくらいなものだった。

翌日、ユリたちはキングズ・クロス駅に降り立った。

この日常に戻る感じが、ユリは好きだ。

ハリーは大嫌いなようだが。

彼の視線の先には、ほぼ首のない中年の男性がいた。

あれが件の”バーノンおじさん”だ。

彼はウィーズリー夫妻から十分に距離を置いて、疑わし気に二人をチラチラ見ながら立っていた。

ウィーズリー夫人が四人をお帰りなさいと抱き締めたとき、この夫婦を疑っていたおじさんの、最悪の推測が、やっぱりそうだ、と確認されたようだった。

例によってヨーゼフはいなかったが、すぐに到着したとわかった。

異様な雰囲気の黒塗りの高級車が駅の前に止まったからだ。

「あ」と思って、ユリはそちらに駆けた。

「バイバイ！ハーマイオニー、ハリー、ロン！」

「ワールド・カップのことでふくろう便を送るからな！」

「ありがとう！」

奇妙な会話で市民の注目を集めながら、ユリは車のドアを開けて笑って言った。

「ただいま！」

「おかえり、ユリ」

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