draw back the curtain ページ33
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医務室でユリは、ロンとハーマイオニーの説明しきれなかったぶんまでハリーに事の顛末を聞いた。
そして、ハリーが脇の机に置いてあったカルセドニーのペンダントを手に取り、ユリの首にかける。
「これありがとう、ユリ」
「うん」
そこで三人はマダム・ポンフリーに医務室を追い出された。
ユリは、ギリギリで間に合わなかったことを背中を押されながら叫ぶように言う。
「無事でよかったハリー！」
返事をもらう前に医務室の扉は閉ざされたが、きっと今ハリーは笑っている、と思った。
次の夜、大広間は大騒ぎだった。
学年度末パーティーである。
やはり寮対抗の優勝はスリザリンで、グリフィンドールは惜しくもなんともない最下位だった。
このあいだの一騒動はすでに全生徒の知るところとなっていたので、みんなハリーや、ロンやハーマイオニーをちらちら見ていたが、ユリだけはウィーズリーの双子にちょっかいをかけられていた。
「やいやいグリンデルバルド君、キミが今年度最後の被減点者だ」
「俺たちが入学してからというもの、その称号はウィーズリーの双子に贈られていたんだがな」
「いったい何をしたんだい？」
両側から肩を組まれ、身動きの取れないまま小さく言った。
「スネイプ先生の……」
「ああそれはわかってる。こんな土壇場で30点も減点するのはスネイプしかいない。で、そのスネイプの？」
「うん。夜の1時にスネイプ先生の部屋に突撃したら減点されたよ」
双子はぽかんとして。
そして宙を仰いで何か考え。
次第に肩を震わせ、ついには大声で笑いだした。
ユリは慌ててそれを抑える。
何故って、ダンブルドアが喋り始めたところだったから。
双子はなおも笑いながらユリに囁いた。
「すっげえ。俺たち、三年ここにいるけど、スネイプどころかフィルチにだってそんなことしたことないぜ」
「私だってやりたくてやったわけじゃないよ。ああホラ、スネイプ先生が睨んでる。まだ怒ってんのかな」
「スネイプに嫌われるのは一流のグリフィンドール生である証拠だ。自信持てよシュガー」
「きらわれてないもん！」
ダンブルドアが咳払いをしたので、三人は肩を揺らしてやっと真面目に聞く体勢になった。
「かけ込みの点数をいくつか与えよう。えーと、そうそう……まず最初は、ユリ・グリンデルバルド嬢」
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
