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「よせよ、マルフォイ」
ハリーだった。
その場の空気が一気に冷えた気さえする。
たぶん、この二人は仲が悪いのだ。
理由は知らないけど。
「なんだ、ポッター。僕が彼女と交流を持って悪いことがあるのか？」
「あるさ。君はユリの名前が気に入っただけだろ」
マルフォイはその言葉を無視して、ユリに向き直った。
「そのうち家柄のいい魔法族とそうでないのとがわかってくるよ。間違ったのとはつき合わないことだね。そのへんは僕が教えてあげよう。それに、君のいるべきはグリフィンドールなんかじゃない」
ハリーの手を叩き落として、彼は再び手を差し出す。
ユリは今度は手を上げることはせず、けれど穏やかに言った。
「間違ったのって？」
「礼儀を心得ない下等な連中だよ。ウィーズリー家とか、このポッターの両親なんかがそうさ」
「そう。でも、私は生まれた時から間違ってるって言われてきた、施設の人とか、魔法省の役人とかに。いまさら正しさ求められてもね」
そうきっぱり言って、ユリはようやく踵を返した。
悔し紛れなマルフォイの声がその背にかかる。
「グリンデルバルドは情けない負け方をした！君もその血を引いてるってことがよくわかったよ」
ユリは足を止めなかった。
ハリーとロンがそれを追いかけて、気づかわしげに声をかける。
「ユリ、その、無事？」
「いい返事だったでしょ。最後のは正論過ぎて何も言えなかったけど……」
そうにこにこ笑ういつも通りの彼女に、二人はほっとして若干呆れた。
ハリーが肩をすくめて、口を開く。
「今日の午後、ハグリッド……禁じられた森の番人のひと、に会いに行くんだけど、一緒にどう？」
「今日？今日か、今日は無理だなあ。ハーマイオニーと図書館に行く約束してるんだ。あのこ、ホグワーツの本を読み尽くす勢いだよ」
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
