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夜のお散歩。 ページ26
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「なんで暗記で注文取るとか無茶なことしたわけ？」
「このくらい覚えねえとチーム任せらんねえって……田中さんが」
「煽り耐性低すぎでは」
そんな話があってたまるか。
私だってあの後携帯にメモしたわ。
影山が嶋田マートに向かうというので一緒についてきている。
携帯という手があったか、と影山は謎に感心していた。
そろそろ将来の心配をしてしまう。
「歯ブラシセットどうだった？」
「あった」
「それはよかった」
決して気まずくない沈黙が流れる。
中学三年連続同じクラス達成したし何も怖いものないわ。
最早マブだちですね。
お互い話題を見つけたら唐突にしゃべる、そんな感じ。
「中間っていつだ？」
「連休明けたらもう二週間きってる。また勉強やる？」
「ああ」
そうして歩くこと二十分ちょい。
煌々と光を放つ嶋田マートの看板が見えてくる。
中に入るとまだ早いだろってくらいガンガンに冷房が効いてて思わず身震いした。
「寒いのか」
「んや、大丈夫」
昔より余裕ができたのか、人の心配をする影山。
成長した姿に全私が泣いた。
携帯を確認しながら商品をカゴに入れていく。
礼をしたいとは言われたが断った。
首突っ込んだの私だしそもそもお腹空いてないしな。
部長には影山と夜のお散歩です、と連絡を入れておいた。
帰った後、怒られるどころか質問攻めにあったことは言うまでもない。
付き合ってないよ！！！！！！！(n回目)
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作者名：にはろ | 作成日時：2020年3月5日 18時
