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大貴side
大｢ん…。｣
目を覚ますと頬に冷たい感覚
あれ、俺寝てたんだ…
俺はいつの間にか廊下に頬をつけて寝ていた
頬には乾いた涙の跡が残っていた
俺、どんだけ泣いてんだよ…
窓の外を見るともう暗くなりかけていた
俺はよろよろと昇降口に向かった
伊野ちゃん、待ってるって言ってくれたのに…
あ、でも山田いるから俺が伊野ちゃんと
帰るべきじゃないんだよね…
.
大｢馬鹿、伊野ちゃん…。｣
自分の靴箱を見ると紺色の傘が掛けてあった
傘には不器用な字で"伊野尾"と書かれていた
山田と付き合ってるのに、俺に優しくしないでよ…
伊野ちゃんは優しすぎるよ…
俺は傘をさして歩きながら泣いた
大｢ふ、ｸﾞｽｯ…伊野ちゃ…。｣
伊野ちゃんの優しさが身にしみて辛かった
この傘、どうしよう…
傘返しに行くくらいなら、
山田…許してくれるかな…
伊野ちゃん、会いたいよ…
俺…あの言葉、信じてたんだよ…？
"体じゃなくて心で愛してあげる"
好きって気づくの、遅かったよね…
俺、伊野ちゃんに甘えてた
ずっと伊野ちゃんは
俺のことを好きでいてくれるって
.
…でも、違った
伊野ちゃんは山田を選んだ
失恋って、こんなに辛いものなんだね…
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やぶありLOVE(プロフ) - 更新お願いします！ (2019年10月2日 7時) (
レス) id: 08447510d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーたん | 作成日時：2018年2月4日 20時
