どりーむまんしょん【プロ野球】

８部屋目☆開けた罪は重いよ ページ8

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はあ...なぜここのマンション内を少し移動するだけでこんなに疲れるものなのか...



エレベーターの扉が開いたと同時に逃げるように部屋に駆け込んだわたし。

そりゃあねえ、誰だってあんな状況に長時間耐えられるわけ無いでしょ。



しかも、坂本さんが言いかけた「このマンション内で、恋とか...」のセリフ。

ちょうどエレベーターが着いたので良かったが、もしこの状況が続いていたらわたしはなんと答えていたのだろう。


経験も何もかもが無いわたし。

まあ、明らかにこのマンションに来てから変わったことはあるんだけどね。



はあ、この調子だと先が思いやられる。









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ちょっとした用事を済ませ下に降りたついでに、ポストの中をチェックする。



えーと、505号室のポストはどこだ...？



あ。



まっっ間違えて違う人のポストを開けてしまったっっっ！！！


やばいやばい、閉めなきゃ、、



でも。

そのポストに入っていた大きな水色の封筒が気にならないはずは無い。


目立つうえにどこかで見たことあるような柄入りの封筒。


更に、ポストの中だというのに脇に小さい...ボードを持ったペンギンかな？が置かれている。


懐かしい感じがしなくも無い、そして怪しい。





...というかわたしは何をやっているのだ？？

間違えて開けてしまったとはいえ他人のポストの中をジロジロ見るだなんて気持ち悪いな。笑



取り敢えず閉めて自分のポストの中身を。



なにかのチラシが入っていた。


バイトかあ。駅近くのスーパーの。

就職も頑張らないとだけどまずはバイトからだよね。


ってことで、ありがたく貰っておくことに。





さて、またあのポストを...

周囲、誰もいないね？開けちゃうよ？



ｷﾞｨｰｯ


鈍い音が響いた。



...何か前もやった事があるようなこの感覚。



やっぱり懐かしい雰囲気が漂っている、封筒。

ほんと、どこかで見たことある。

...おかしいが。





ｷﾞｨｰｯ



え...この音...




？「あの...」


「あ」


？「えっと...俺のポ」


「ああああ！！す、すみません！！！」


？「何してたん...すか」



これはまずいことになったぞ。

言い訳か？でも...一部始終を見られてたんだから「間違えて開けちゃいました」なんて言えない...

正直に言うか...



「えっとその...懐かしい感じがしたんで、覗いてました...」


？「.....」



うわっっ変な目で見られたっっ(当たり前)


さて...どうするか。



(続く)

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