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17 北山side ページ17

ここでいいのかな?

段ボールの山にバサッと段ボールの束を置くと、ズルズルッとなだれが置きた。



あ"〜、もう…




「北山先輩、何やってるんですか〜?笑」


後ろから吉川がやって来て、一緒に片付けてくれた。


「お、わりぃな」


「これ片付けたらもう終わりっぽいですよね」


「やっとだよ。なんか地味に疲れたわ〜」


「今日はこれから、Aさんとどこか行くんですか?」


「そ、ウチに来んの」


「そうなんですか…」


「よし、じゃー戻るかっ」


「…あ、北山先輩ちょっと。目元になんか付いてますよ?」


「え?」


すると、吉川の手が俺のまぶたに触れた。


自然と近くなる距離。


間近で目と目が合い、一瞬ドキッとしちゃった。



「まつげでした」


「え、あ〜ありがと」


「あれっ?Aさん…?」


吉川が俺の後ろ側を見て言った。


「えっ?」


俺は振り返ってAを探した。









A…?


一緒に歩いてるのって…藤ヶ谷くんじゃね?




なんで手なんか繋いでんだよ。









「あ、見間違いですよね?なんか…カップルぽかったし」


「いや、Aだよ。Aとイケメン同級生」


「えっ?でも…手繋いでませんでした?」


「…そうだな。さ、行こうぜっ」







こんなとこで浮気するわけない。

いや、そもそもAが浮気してるとも思ってないし、思いたくない。

でも…やっぱりあんなの見ると正直イライラする。


まぁ元はと言えば、Aをほったらかしてる俺が悪いんだけど…









ブースに戻ると、取引先のオッサンたちに礼を言われて、みんなにクーポン券をくれた。



「あ、ミツさん。もうすぐ葵さんたちこの辺りに来ますよ〜。ちょうど良かったですね」


「おう」


二階堂が隣で、"腹減った〜"と言いながら、クーポンをひらひらさせていた。







すると、"お疲れ様〜"という声とともに、葵ちゃんとAがやって来た。



「お疲れ様」


「おう、わりぃな遅くなって」


「ううん、大変だったね」





「どーします?とりあえずもうちょっと回りますか?俺は…」


二階堂が言い終わらないうちに、葵ちゃんが「じゃあ!」と遮った。


「今日はこの辺で分かれませんか?Aもその方がいいよね?」


「あー…そうだね」


「そうっすか?
じゃーAさん、また今度〜。ミツさんはまた来週〜」







二階堂と葵ちゃんと分かれて、俺はAと会場を出た。

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設定タグ:北山宏光 , 藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!! (2015年6月24日 0時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、お久し振りです。ひとまず仲直り★といったところでしょうか…。今後、また何かが起きる予感?!ですが、よろしければご覧くださいね。 (2015年6月22日 14時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みっくんと藤澤さん仲直りしてくれてよかったあ。何気にめっちゃ心配してました(^_^;) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 光香子さん、いつもご覧頂いてるようで、ありがとうございます。私もラブラブなシーンを書きたいと思ってるんですが…笑。引き続きよろしくお願いします。 (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - まなたろさん、みっくんを応援してあげてください笑!今後ともよろしくお願いします笑…★ (2015年6月1日 0時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年5月26日 22時

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