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吉川さんって…絶対北山さんのこと好きだよね。
私を完全にライバル視してたよね〜。
てか、私も何でちょっと張り合っちゃったんだろ…笑
あの日の帰りの電車内。
三人でドア付近に立っていた。
｢じゃあ私たち同い年ですよ〜！藤澤さん、私と違ってすごく大人っぽいから年上かと思いました｣
…なんか"すごく"の部分に力入ってた気がするけど。
｢確かに、上に見られること多いんですよね〜｣
すると吉川さんは北山さんの方を向いて、
｢あ、北山さんっ。この前飲んでた時に教えてもらった本、買いましたよ〜。小説の○○。
まだ途中なんですけど、面白いですね〜アレ｣
｢ん？あぁ〜ホントに買ったんだ。面白いでしょ｣
…それって、前に私が薦めた本だ。
｢はい。またオススメのやつ教えてください♪｣
｢てか、その小説、Aちゃんから教えてもらったの。ね？｣
と言って、北山さんは笑顔で私を見た。
｢そういえばそうですね。あれ、ラストがインパクトあるんでオススメなんですよ〜｣
｢あー…そうなんですか｣
…はは、まさか私が北山さんに薦めた本だとは思わなかったって顔してる。笑
それから何駅か過ぎ、私の降りる駅が近付いて来た。
吉川さんの乗り換えの駅はもういくつか先で、北山さんと一駅違いだった。
｢北山さん…｣
と、彼女がねだるような表情で彼を見つめて言った。
｢ん？｣
｢もう藤澤さんと一緒に降りちゃいますか？
実はちょっと聞いてもらいたいことがあって…
元彼のことなんですけど…｣
｢んー、今日じゃないとダメなの？また仕事終わりにでも聞くけど｣
｢実はさっきまでその彼に会ってたんです。やっぱりヨリ戻したいとか言われて…
もうどうしたらいいのか…ちょっとでいいんで話聞いてもらえませんか？｣
…そんな話目の前でされてる私も、どうしたらいいのか分かりませんけど？笑
｢そう言われても困っちゃうんだけどさー…｣
と、北山さんは微妙な表情で私を見た。
｢私は大丈夫なんで、吉川さんを送ってあげて下さい｣
と私が言った瞬間、彼女がうつむきながらニヤっとするのを見逃さなかった。
この女…笑
若干イラッとしていた私は、ささやかな対抗心で、降り際に北山さんの耳元ぐらいまで近付いて、
｢今日はありがとう。また連絡してくださいね？｣
と、"女の顔"で北山さんを見つめて言った。
北山さんがその行動にビックリしていたのは言うまでもない。
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みぃ(プロフ) - ありがとうございます。コメント遅くなりスミマセン。今後もよろしくお願いします★ (2015年4月12日 19時) (
レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷由貴(プロフ) - 格好いいですにゃん!!みっくん♪ (2015年4月3日 21時) (レス) id: 08fed4a8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2015年3月28日 23時
