27 北山side ページ27
俺は、さりげなくAちゃんの手を取って歩き出した。
Aちゃんもその手を握ってくれた。
さっき二階堂と手繋いで走ってるとこ見ちゃったら、俺も繋がないわけにいかないでしょ笑。
｢雨は残念だったけど、楽しかったね〜｣
｢ホント楽しかったですよ〜、また行きたいですね｣
｢うん、行こうぜ〜。あ、この前話した来月の花火大会だけど、そっちの駅で待ち合わせて向かう感じででいいよね？｣
｢そうですね、夕方には現地に居た方がいいですかね〜場所取りとかあるし｣
｢だね。あ！ちゃんと浴衣着て来てよ〜？｣
｢え〜本気ですか笑？｣
｢当たり前じゃん！俺、チョー楽しみにしてるもんっ。Aちゃん、絶対似合うじゃん｣
Aちゃんの浴衣姿なんて、絶対見たいに決まってる。
｢あんまりハードル上げないで下さい。笑｣
｢ははっ、楽しみだな〜♪｣
ホームで電車を待ちながら、二人で花火大会の情報を調べながら話していると、
｢北山センパイ？｣と呼ぶ声がした。
後ろを振り返ると、
げっ、何でこのタイミングで…
あまり会いたくない人物が立っていた。
｢お、吉川じゃん。おつかれ〜｣
とりあえずいつも通りの感じで話す。
｢お疲れ様です。…もしかして、彼女さんですか？｣
｢え？いえ、違いますよ〜｣
Aちゃんは笑って否定した。
…そんなすぐ否定しなくてもいいんじゃね？
ちょっとショックなんだけど。笑
｢あ、そうなんですか？スミマセン。私、北山センパイの職場の後輩なんです。いつもセンパイには色々お世話になってて…｣
…おいおい、なんか含みのある言い方してねぇか？
｢そうなんですね。あ、北山さんの友人の藤澤です｣
｢吉川、一人なの？｣
"友人"とハッキリ言われたことに多少ショックを受けつつ聞いた。
｢はい…。あの、お邪魔じゃなければご一緒してもいいですか？｣
｢あ、どうぞ…｣
と言いながら、Aちゃんが俺を見た。
ちょいちょいちょい、マジかよ〜。
俺は、｢あぁ、いいよ｣と答えるしかなく、来た電車に三人で乗った。
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みぃ(プロフ) - ありがとうございます。コメント遅くなりスミマセン。今後もよろしくお願いします★ (2015年4月12日 19時) (
レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷由貴(プロフ) - 格好いいですにゃん!!みっくん♪ (2015年4月3日 21時) (レス) id: 08fed4a8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2015年3月28日 23時
