17 玉森side ページ17
ようやくここの仕事にも慣れてきて、周りとも上手くやっていける気がしていた。
ただ、相変わらず千葉さんのアピールはスゴくて、ついにこの連休に遊ぶ約束をさせられた。
まあ確かに可愛いし、顔は結構タイプだけど、俺はどっちかっていうと歳上の方が好きだからそこまでノリ気じゃない。
そんな時、宮田がまた女の子にフラれたらしく、その上後輩の男にその子を持ってかれたらしい。
ウザイくらい落ち込んでたから、見かねた藤澤さんと小泉さんが飲みに誘ったらしい。
「ね、玉森くんも一緒に行かない?その方が宮っちも喜ぶんだけど。笑」
と、俺も藤澤さんに誘われて四人で飲みに行った。
宮田は明日出勤当番なのに、随分飲んでた。
まあそれだけショックなんだろう。
これでこいつがフラれるの、何回目だったっけ?
そんなことを考えながら、二時間という宮田を慰める会は終わり、宮田は小泉さんの旦那さんの車で一緒に帰って行き、藤澤さんと二人になった。
そして俺は、まだそこまで遅い時間じゃなかったから、藤澤さんを飲みに誘った。
正直、もっと彼女と話してみたいと思ってたからいいチャンスだった。
一緒に仕事をするうちに、結構タイプかもと思ってたけど、なかなか誘う機会がなかった。
「あ、コレ美味しい〜」
彼女がカクテルを一口飲んで言った。
「藤澤さんって結構お酒強いんですね。飲んでも全然変わらないし」
「私飲むペースが遅いから、そんなに量は飲んでないよ。宮っちみたいに酔っぱらうこともないし。笑」
「ほんとアイツめんどくさかったですね〜」
「まあそれだけショックだったんだね。
でも悩んだ末にちゃんと自分から告白したんだから、尊敬するよ」
「藤澤さんは自分からはいかないタイプなんですか?」
「うん、自分から告白したことない。そんな勇気が無い。笑」
「じゃー常にされてきたんだ。やっぱりモテるんですね」
「だから、告白してもらえるように頑張って努力するんじゃん笑。
玉森くんこそ、何もしなくても周りから寄ってくるでしょー。千葉ちゃんみたいに」
「あ〜そうだった。俺、連休に千葉さんと約束してるんですよ〜てか、させられたみたいな?」
「あ、そうなの?初デートじゃん笑。なんか面白そうだね〜」
「…俺は千葉さんより、藤澤さんとデートしたいですけどね」
「ふふっ、もう今してるじゃん」
と、彼女は笑って俺を見つめた。
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みぃ(プロフ) - ありがとうございます。コメント遅くなりスミマセン。今後もよろしくお願いします★ (2015年4月12日 19時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷由貴(プロフ) - 格好いいですにゃん!!みっくん♪ (2015年4月3日 21時) (レス) id: 08fed4a8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2015年3月28日 23時