15 北山side ページ15
休日出勤で二日酔いはキツい。
やっぱり昨日飲み過ぎたな…
事務処理なんてちゃちゃっと終わらせて早く帰ろ。
営業部では毎年、花見を兼ねて歓迎会をやる。
今年の新入社員は酒好きが揃ってたから、俺もついついノリで飲んじゃって、途中で帰るつもりが、結局二次会までガッツリ参加した。
「じゃあお前、結局最後まで居たんだな」
昨日ちゃっかり途中で帰った大倉が言った。
「あー、まあな」
「吉川は?あの感じだと家まで送ったの?」
「つーか、送らされたわ。一緒にタクシー乗っただけだけど」
「後半、お前にベッタリだったじゃん。笑」
「アイツ何だったの笑?そもそもあれ、ホントに酔ってたのかビミョーだし」
「そうだな笑。で?送って家にでも誘われた?」
「誘われたけど、かわした」
「ほぉ〜。
吉川美人だし、昨日もなかなか色気出てたじゃん?その誘いに乗らなかったってことは…
やっぱりAちゃん効果ってこと?笑」
「まあ危うく乗りかけたけどな〜笑。
でもAちゃんと上手くいく為には、
めんどくせーことになりそうなことは避けとか
ないと」
「ふぅん。でもまだ連絡無いんだろ?」
「そうなんだよ!でももう待てないっ!だから今日帰ったら俺からするつもり」
「結局お前からするんだ笑。まあがんばれよ〜」
そう言って、大倉は先に帰っていった。
営業事務の吉川は、去年から俺の営業先を担当するようになり、それから仲良くなった。
最近、彼氏と上手くいってないって話は聞いてたけど…
二次会ではずっと俺の隣に座ってて、周りが悪ノリして、逆方向なのに結局最後は一緒にタクシーで帰る羽目になった。
潤んだ目で誘ってくる彼女は確かに色っぽかったけど、そこをいつものノリで爽やかにかわした俺は偉かったと思う。
そんなことを思いながら、帰りの電車でウトウトしていたら、スマホが震えた。
目を開けて画面を見ると、そこには待ちに待った人の名前があった。
向こうも今帰りってことだったから、ダメもとでメシに誘ってみたら、すんなりオッケーしてくれた。
テンションの上がった俺は、
二日酔いのダルさなんてすっかり忘れていた。
彼女と過ごす時間はあっという間で、俺は次の休みにデートの約束を取り付けた。
いよいよ攻め時だな…
516人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ(プロフ) - ありがとうございます。コメント遅くなりスミマセン。今後もよろしくお願いします★ (2015年4月12日 19時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷由貴(プロフ) - 格好いいですにゃん!!みっくん♪ (2015年4月3日 21時) (レス) id: 08fed4a8fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ | 作成日時:2015年3月28日 23時