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30 北山side ページ30

まさか藤ヶ谷くんがあそこでやってくれるとは…

早速、油断してた。


キスする前、一瞬藤ヶ谷くんと目が合った。

たぶん、俺が見てることを確認して…


確信犯だな。

あんな危険な奴だったとは…





とはいえ、"おあいこ"と言われてしまうと、俺も強くは言えないんだけど。









何ともいえない苛立ちを抱えたまま、無言で部屋に入る。





「…お邪魔します」



申し訳なさそうに言って、俺の後に続いて部屋に入るA。


俺はパーカーを脱いで、ソファに座ってTVを付ける。


Aはそんな俺の様子を伺いながら、そっと床に座った。





「…あの、ゴメンね?なんかさっきのは、ホント不意打ちだったから、私もビックリしちゃって…」



「告白されたんだって?」



「え?」



「藤ヶ谷くんが、お前のこと好きだったけど、きっぱりフラれましたって言ってたよ」



「あぁ…うん」



「ふーん…。モテるんっすね〜藤澤さんって」



「…北山さんほどではありませんよ」



「Aさー、もうちょっと自覚してよ」



「何を?」



「自分がモテるってこと」



「だから別にモテない…」



「玉森くんもだろ?」



「えっ?」



「玉森くんからも告白されたんだって?
まー何となくAのこと好きそうな感じはしてたけどな」



「……」



「フッ、何で知ってるかって?うっかり二階堂が口滑らせたんだよ」




この前、俺と大倉が戻ってきた会開きます!とかなんとか言って、二階堂と千賀に飲みに誘われた。

その時に、Aにプロポーズしたこととか話したら、テンション上がった二階堂がベラベラと話してくれた。








他の男に告白されたとか、言いづらいかもしれないけど…

やっぱりAの口から聞きたかった。



"俺のことが好きだから、ちゃんと断った"



そういう言葉が欲しかった。




…じゃないと、情けない俺はまた不安になる。




自分の彼女がモテることは悪いことじゃない。
むしろ鼻が高いぐらいだ。


でも、俺はまたこうやってヤキモチを妬く。

そしてAを困らせる。



こんなんで、これからやってけんのかな…








そんなことを考えてると、Aが俺の隣に座った。


そして俺と目が合うと、「…消毒」と呟いた。






「え?」



「さっきの消毒して?…あの時、私がやったみたいに」



Aはそう言うと、俺の唇に触れた。

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設定タグ:北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時

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