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みっくんからの思いもよらないプロポーズの日から、数週間が経った。
予定通りみっくんは研修から戻ってきたけど、戻ったら戻ったで仕事が忙しいらしく、戻ってきてから会えたのは、誕生日と1年記念のお祝いをした1日だけ。
だけど、不思議と寂しさや不安は感じなかった。
それはきっと…
私は薬指にはめられた指環に触れた。
すると、
「顔ニヤけてますけど?笑」という声がした。
「えっとー、カフェオレ下さい」
店員さんにそう言うと、向かいのイスに葵が座った。
「ゴメンね、遅くなって。もう出る間際で高嗣と言い合いになっちゃってさ〜…って、私の話なんてどうでもいいのよ。
一体何がどうなって結婚することになったわけ?!」
「私も色々ビックリだったんだよね…」
・
突然のプロポーズの日。
「ちっちゃいは余計だっつーの」
「…失礼しました」
「あーあ。お前が変なこと聞くからつい言っちゃったじゃん」
「え?」
「…プロポーズ。ホントはこっち戻ってきてから、1年記念のお祝いする時にしようと思ってたの。場所も考えてたんだけどさ〜。
Aがいつになく可愛いことばっかり言うから、勢いで言っちゃったよ」
「そうだったんだ…」
「何?」
「プロポーズ…しようと思ってくれてたんだ?
私はてっきり、今の流れの勢いで言ったのかと思ったから…」
場所まで考えてくれてたとは…
正直驚いた。
「はぁ?!失敬な!あのねぇ…俺は前からずっと考えてたの、結婚のこと。でもイマイチ自信無くて、言えなかった」
「そっか…」
「でもマジで嬉しいよ。まぁ今はあんまり実感湧かないけど。
それに、まだ俺の知らなかったAの一面も見れたし…」
「…一刻も早く忘れて下さい」
「一生忘れねーもん♪」
…なんかムカつくな。笑
さっきの自分は、なんか自分じゃないみたいだったから、思い出すと恥ずかしくなってくる。
だから…
「愛してる」
「え?」
「って、もう一回言ってみて?」
「は?もういいじゃん」
「もう一回」
「やだよ。さっきの俺は特別なの。超レアなの。だからお前は本当ラッキー」
「言って?」
「マジで勘弁して」
「…じゃあもうシない」
「は?」
「言ってくれないならシないから」
「は?!……お前ホントずるいな」
すると、みっくんは私をソファに寝かせて、私を見下ろして言った。
「愛してるよ…A」
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北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時