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驚いた…
居るはずの無い人が目の前に居たから。
仕事終わってからスマホ見てなかったし、いつの間にか寝ちゃってたから、みっくんからの連絡に気付かなかった。
「…何?」
「どうしてだと思う?」
「えっ?」
「…どうして今、俺がここに居ると思う?」
みっくんはそう言いながら、私の手を掴んだまま離さない。
どうしてって…
何となく聞くのが怖い。
そう思って私は黙っていた。
すると、みっくんは掴んでた手を離して私を抱き締めた。
「会いたかったから…それしか理由ねーよ」
私を抱き締めたまま、そう呟いた。
私も自然にみっくんの腰に腕を回す。
「ずっと会いたかったけど、全然こっちに戻ってこれねーしさ…ウダウダ言ってもしょーがないし、仕事と飲みで気紛らすようにしてたけど…やっぱどうしても会いたくなった」
「…ほんとに?」
「当たり前じゃん…」
「でも…自分から言い出したのにLINEはすぐ寝落ちするし、電話しててもあんまり寂しいって感じはしなかったし…」
「最初は俺もキャパ越えてたから…LINEはマジでごめん。電話はさぁ、なんかしんみりすると余計寂しくなるから、なるべく明るく話すようにしてたってのはある」
「そうなんだ…」
「つーかAはどうなの?そっちこそ寂しいとか一言も言わなかったじゃん。まぁ…俺に気遣ってくれたってのは分かるけど、ひったくりのことも黙ってたし…
離れてる間、俺に会いたいって思ったことあんの?」
…あるに決まってる。
自分でもビックリするぐらいに、会いたいって思ってた。
「……」
「何で黙んの?」
そう言って、みっくんは私を抱き締めていた腕をほどいた。
けど、私はそのままみっくんに抱きついていた。
「…A?」
「……」
「どうしたんだよ…なんで何も言わないの?」
「…泣きそうだから」
「え?」
「今話したら、泣きそうだから…もうちょっとこのままで居て」
「…何で泣くんだよ。てか、それなら尚更顔見せてよ」
「やだよ…」
私はさらにギュッと抱きついた。
「泣き顔ならもう見たし。…さっき寝顔見てたら、涙の跡があった」
「えっ?ウソ…。いつ泣いたんだろ…」
するとみっくんは、片手で私の頭を優しく撫でて言った。
「それってさ…何の涙?」
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北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時