16 藤ヶ谷side ページ17
香澄とイタリアンの店に入る。
話は食事しながらでもいいでしょ？と言って、香澄に連れて来られた。
目の前の香澄は、美味しそうにパスタを食べている。
・
香澄が看病に来てくれたあの日。
香澄は泣きながら、彼氏と別れようと思ってると話し出した。
｢何かあった？｣
｢やっと分かったの…太輔じゃなきゃダメなんだってことが｣
｢え？｣
｢私…ほんとに反省してる。あの頃、太輔が忙しくてなかなか会えなかったのが淋しくて…つい…｣
｢うん…｣
｢…やり直せない？私…太輔の側に居たいの｣
そう言って、香澄は俺に抱きついた。
｢香澄…｣
まさか香澄にこんなこと言われるなんて思わなかったから、正直驚いた。
でも、俺の気持ちは決まってる。
俺は香澄をゆっくりと身体から離して言った。
｢ゴメン…香澄とはもう付き合えない。俺の中ではもう終わった恋なんだ。
それに…俺、好きな人が居るんだ｣
｢そう…そうだよね、太輔がずっとフリーなわけないよね｣
｢付き合ってるんじゃないんだけど｣
｢そうなの？…告白しないの？｣
｢その人、彼氏いるからさ。困らせたくないんだ｣
・
｢体調はどう？｣
｢もう大丈夫。ありがとな｣
｢じゃあ…片想いの相手とは、どう？｣
香澄はパスタを食べ終え、ワインをゆっくりと飲みながら俺に聞いた。
｢どうもないよ。今まで通り｣
俺もワインを飲んで答えた。
｢もしかして…さっきの人？太輔の好きな人って｣
｢なんで？｣
一瞬ドキッとしたけど、平静を装って答えた。
｢んー何となく。好きな人は職場の人って言ってたでしょ？なんかさっきの太輔、表情が優しかった気がして｣
｢そお？でも、残念ながらハズレかな｣
｢なんだ〜。キレイな人だったし、自信あったんだけどな｣
フフっといたずらっ子のように笑いながら俺を見る。
そんな表情が少し懐かしく感じた。
｢香澄、ちょっと元気になった？｣
｢そう？あー…彼と別れたからかも。気持ちがスッキリしたっていうか｣
｢本当に別れたんだ｣
｢彼も私の気持ちに気づいてたみたいだから、案外アッサリだったの。
だからこれで、心置きなく太輔のこと待てるようになった｣
｢え？｣
｢私…待つことにしたから。太輔が戻ってきてくれるの｣
香澄は笑顔で俺に言った。
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泣き虫 - 北山君に抱き締められたいし、 男前だしイケメンだし、かっこいいし彼氏にしたいです。(^ .^)y-~~~ (2019年8月24日 8時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、いつもありがとうございます★主人公とみっくん、ようやく落ち着いたようです笑。他の男子達はどう動くのか…そろそろラストに向けて更新頑張らせて頂きます。 (2015年9月23日 22時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
アクビ(プロフ) - みぃさんこんばんわ！更新ありがとうございます。みっくんがエロ可愛くて思わずコメントしてしまいました(=^ェ^=)藤澤さんは基本的にツンだけど、ふたりがラブラブで嬉しいです(笑)しかし他の男子たちの動きも気になる今日この頃です。 続きも楽しみにしています。 (2015年9月22日 20時) (レス) id: 955e42d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - アクビさん、ありがとうございます。主人公は小説ならではの、モテ女子です笑。今後もお付き合い頂けると嬉しいです★ (2015年8月24日 22時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 由貴さん、いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします★ (2015年8月24日 22時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2015年8月24日 19時
