第九話 ページ10
NOside
この場を表す言葉があるとしたら「死闘」ただその場を表すにはこの言葉しか言えない。
歳の差が二倍あるはず二人は同格に刀を交えていた。その顔には余裕そうな笑みは無く一瞬でも油断したら殺られるという緊張、恐怖心に近い顔付きだった。
他人からいくらなんでも過敏過ぎるんじゃないかと思われるであろう。だが、フックの部下は違う。何故ならあの残忍冷酷の海賊王がこんなにも焦っているのだから。フックに一番昔から仕えていたスミーでもこんなに表情が強張ったフックを見たことがない。フックの表情で、海賊達がフックの相手をしている子供が恐ろしく見えたであろう。何故なら空を翔ばずに相手をしているからだ。もしもあの子供が空を翔んできて襲ってきたらどうなるか？そんな考えをしたフックの部下達は頬を伝い顎からしたたる冷や汗すら拭う事さえ出来なくなった。
この場にいる人は誰もフックと星牙との間にはとても入れないであろう。余りの速さに残像すら浮かんでいるからだ。もしあの中に入っていったら自分は肉片と化すであろう。そう感じた海賊達はただあの死闘を見つめるしか出来なかった。
余りにも長すぎる死闘。残像すら浮かんでいるこの場面でも表情だけは分かる。表情から読み取れるのは疲れが溜まってきている事。激しい剣劇がピタッと終わった。
両者バックステップで距離を取り、肩で息をする。
『ｾﾞｪ…ｾﾞｪ…』「ｾﾞｪ…ｾﾞｪ…」
両者息を整えていると、星牙はナイフを捨て、捨て身でフックに襲いかかり星牙とフックは海に落ちた。水飛沫が上がり、海賊達は、はっと我に帰り海に落ちた方へ駆け寄った。
二人が海中で取っ組み合っていると第三者が凄まじいスピードで星牙とフックに襲いかかった。それはそう…"巨大な鰐"だ。
全長七メートルはあるであろう鰐だ。
「(嘘だろっ…！？)」
『(なんつー大きさだ！？)』
血の臭いを嗅ぎ付けてきたのか此方を喰らおうと突っ込んで来る。
二人は急いで海面に上がり陸を目指すが、流石水中を住みかにしている肉食動物、二人の泳ぎよりも速く直ぐ様追いつかれた。
ヤバイこのままじゃ喰われる!!
二人は全速力で泳ぐ。だが、それは無駄な抵抗であった。陸を住みかにしている人間が水中を住みかにしている生き物に対し水中に関することで勝てるわけがないのだ。その光景を見た海賊達は思わず目を瞑った。
「ガア"ア"ア"ア"ア"ア"ｯ!!」
耳に残る悲痛な叫びが海全体に響き渡った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
今日の童話
狼と七ひきの子やぎ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「成り代わり」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
viola.(プロフ) - 白狐仮面2号さん» 勿論です！(￣^￣)ゞ (2017年12月20日 16時) (
レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
白狐仮面2号(プロフ) - コメントありがとうございます！！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年12月19日 18時) (レス) id: c42bd651b7 (このIDを非表示/違反報告)
viola.(プロフ) - 主もフック船長が…というかヴィランズの魅力に目覚めて好きになりました！…あ、話がそれました。面白いです！これから頑張ってください！応援してます！ (2017年12月17日 22時) (レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白狐仮面2号 | 作成日時：2017年7月12日 21時
