第三十三話 ページ38
星牙side
「さあ、てめぇを殺す前に聞きたいことがある。何故女装してる？」
『あ、其処にツッコむのね。』
どうもこんにちはただいま圧倒的ピンチに追い込まれた星牙です。とりあえず俺は正直に話すことにしよう。
『一言で言い表すのなら人魚に弄られたとでも言っておこう。』
「なるほど」
すぐに納得したなこいつ。まさか人魚達に散々弄られていること知ってるなこいつ。変な弱味握られちまったぜ。
「おい。」
ガシッと俺は腕を掴まれて逃げられい状況に陥った。や、ヤバイこのままじゃやられる。俺は必死に抵抗したがやっぱり子供と大人の力の差が激しすぎてびくともしない。
「何故、女だっていうこと黙ってた。」
漸く俺の性別が分かったのかよ。てっきりこの姿になっても気付かないのかと思ったわ。俺はなんか、答えるのがめんどくさくなって適当にあしらった。
『別に性別とか関係なく俺らは敵同士であることは変わりはないだろ。』
「またそう言いやがって！」
『この言葉にキレる要素なんてあるのか？事実だろ。』
「そもそも、女なんだから口調とかどうにかしろよ！」
『こういう態度じゃねえと大体は流されちまうんだよ。文句あっか？』
「文句大有りだ！」
周りからみたら思春期の子供をもつ親とそれに反発する思春期の子供の図が完成した。途中から低レベルな口喧嘩に発展し、どちらとも小学生かよと突っ込まれるような感じになった。
『ｾﾞｪ…ｾﾞｪ…』
「ｾﾞｪ…ｾﾞｪ…」
お互いにも限界が近づいてきたのか結構長い間喋り続けたのでお互いとも息切れという結果になった。嗚呼、もうやってらんね。といつの間にか離されていた体を床に倒す。それに釣られてフックもその場で倒れ込む。
『あーあ、もうすっかり夜になっちまった。』
「そうだな。」
空にはまるで海に大量のダイアモンド、真珠が浮かび上がったような満天な星空が浮かんでいた。木々の隙間から射す白くてやさしい月光が俺らの身を包み込んでくれている。今日は満月の白い月。とても美しい。ずっと見つめているとフックが口を開いた。
「こんな光景見てると、俺のやってることがちっぽけに見える。」
『いきなりどうした。』
いきなりそういい出すもんだから、驚いてしまった。
「お前が右手斬った訳じゃないのにお前を憎んで殺そうとしてるっていうことがな」
『そりゃ、あんたみたいな悪名高き人がワニに右手を喰われたとなりゃな…なにかしらを憎むのも可笑しくねぇよ。』
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viola.(プロフ) - 白狐仮面2号さん» 勿論です！(￣^￣)ゞ (2017年12月20日 16時) (
レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
白狐仮面2号(プロフ) - コメントありがとうございます！！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年12月19日 18時) (レス) id: c42bd651b7 (このIDを非表示/違反報告)
viola.(プロフ) - 主もフック船長が…というかヴィランズの魅力に目覚めて好きになりました！…あ、話がそれました。面白いです！これから頑張ってください！応援してます！ (2017年12月17日 22時) (レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐仮面2号 | 作成日時：2017年7月12日 21時
