第二十五話 ページ28
星牙side
空を翔んでいる最中、俺はとある事を考えていた。
『…』
《あくまでもお前と俺は敵同士。そうだろ？》
《そうだ…よな…》
あの時、なんであんな顔をしたんだ？だって、実際に敵同士じゃないか…。俺が真実を言っただけ、でもあいつは一瞬哀しそうな顔をした。
俺はフックに少し自分の体質を教えた。成長出来ない体のことを。
【フックと言うのは本当の名前ではありません。たとえ今日でもフックの本名を明かせば国中大騒ぎになるでしょう。フックは名門のパブリックスクール出身なのです。】
…今思い出した。あいつ、周りとは身分が違うんだっけな…。【孤独】、その一言が俺にも刺さる。あいつは俺に孤独を求めていた。同じ立場の人間が欲しかった。そう考えればあいつの哀しそうな顔の意味が分かる。
あいつだけだろ、孤独なのは。そうやって笑ってやろうとしたが出来なかった。どうしても、出来なかった。本当の自分を知る人はこの世にはいないんだから。俺の周りにいる子供達だっていつかは俺のところから旅立っていく。
俺も…人のことを言えない。俺は、孤独なのか？子供達に囲まれて楽しく過ごしていたつもりだった。旅立つ時の寂しさは、居なくなってしまう事の寂しさだと思っていた。でも、成長出来る事に羨ましさを感じていたのかも知れない。
そう考えるととても寂しくなってきた。俺はいつになったら元の世界に帰れるのだろうか。戻ってきたら何年経ってるか。そして恐怖も感じていた。
そんな気持ちを振り切る為に強引に考え事を変えた。今日の三時のおやつどうしようか？材料的には苺とか卵とか牛乳がまだ、有った気がする。よし、今日はタルトにしよう。
俺はスピードアップして、島へと向かった。少し流した涙が横へと流れる並みのスピードで。
『ただいま』
「お帰り！あれッ、ピーター泣いてたの？」
『いや、目から汗が出てきただけだから。』
「目から汗！？なにそれ凄い！」
いや、普通に信じるなよ。そこ。と内心ツッコミを入れるが、とりあえず『今日のおやつは苺のタルトだよー。』と伝えると、「やったー！」等の声が上がってくる。
俺は厨房に立ち、早速準備に取り掛かる。まずは生地作り、今は一時、間に合うかな？
タルト生地の材料はバター、砂糖、卵黄、薄力粉。
丁度ある。後は量の問題だけど、結構な量がある。足りるなこれ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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viola.(プロフ) - 白狐仮面2号さん» 勿論です！(￣^￣)ゞ (2017年12月20日 16時) (
レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
白狐仮面2号(プロフ) - コメントありがとうございます！！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年12月19日 18時) (レス) id: c42bd651b7 (このIDを非表示/違反報告)
viola.(プロフ) - 主もフック船長が…というかヴィランズの魅力に目覚めて好きになりました！…あ、話がそれました。面白いです！これから頑張ってください！応援してます！ (2017年12月17日 22時) (レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐仮面2号 | 作成日時：2017年7月12日 21時
