第十四話 ページ16
星牙side
『この言葉はとある教師の言葉だ。この言葉を言った教師は命がけで色んな敵から生徒を守った勇敢な男だ』
『元はと言えばその男の母親から言われた言葉らしい、お前らもお頭が大切なら馬鹿になってでも船長を守りな…』
そう言い終わると異議の言葉が挙がった。
「さっきの言葉と矛盾してるな、冷静にならなきゃいけねぇのに馬鹿になるなんざ」
俺は少し悩んでから言葉を整えた。
『如何なる時も冷静に判断し、馬鹿やってでも命がけで守れ！って言えば良いかな。』
「意味わかんねぇ…なんでこんなガキに説教されなきゃいけねぇんだ…」
このままだと長引くな…俺はこの場からすぐに立ち去りたいので、話を無理やり切り替える。
『俺が言いたいのは以上、俺も暇じゃないって言ってるだろ？それじゃあ、自分この場から退場しますわー』
俺が島に戻ろうとすると船長室のドアが大きな音を上げて開いた。
「勝負はまだ終わってねぇ…」
フックが壁に捕まりながらも出てきた。何処かふらついている。
『復活早くね？ちゃんと寝てた方が良いって』
「俺から逃げるのか！？」
しつこい奴やなぁ…しゃーない適当に返すか。
『五体満足じゃねぇんだから無茶すんな。今回はお互い引き分けってことで。』
「俺が納得いかねぇ…」
頑固だな船長。とりあえず釘打っとくか。
『はぁ…五体満足じゃない、貧血、しかもふらついてると言う三拍子揃ってんだからお前死ぬぞ？そんなんで勝負になると思うか？』
「…ッ」
『とりあえず、俺は此島に住んでる以上俺は逃げないし勝負は出来るときに受け付ける。お前の体が戦えるようになったら決着着けようじゃないか、どうせ此島に滞在するんだろ？』
「…約束だな？」
『うんうん約束約束』
約束すると渋々引き下がってくれた。やっぱし聞き分け良いじゃねえかよ。本当に落ち着くってこと覚えようね？
『俺帰るね？流石に目眩が来てきたんだけど。右手の出血止めるの忘れちゃっててさぁ』
「………お前本当は馬鹿だろ？」
『ストレートに言われると俺傷付いちゃう。』
辛口ツッコミ受けちゃったなこりゃ。やっぱりどの世界のフックはツッコミ役員なのか…俺が立ち去ろうとするとまた引き留められた。
『今度は何？』
「……え」
『はっ？』
「名前教えろ。殺す相手の名前も知らないでいるのは失礼だからな。」
『ほぉ、ずいぶん余裕そうだな。』
『俺の名前は…』
『ピーター･パン。よろしくな、ジェイムズ・フック。』
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viola.(プロフ) - 白狐仮面2号さん» 勿論です！(￣^￣)ゞ (2017年12月20日 16時) (
レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
白狐仮面2号(プロフ) - コメントありがとうございます！！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年12月19日 18時) (レス) id: c42bd651b7 (このIDを非表示/違反報告)
viola.(プロフ) - 主もフック船長が…というかヴィランズの魅力に目覚めて好きになりました！…あ、話がそれました。面白いです！これから頑張ってください！応援してます！ (2017年12月17日 22時) (レス) id: ddc75e0171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐仮面2号 | 作成日時：2017年7月12日 21時
