心の中は明るく 顔は暗く【梵天】

太郎じゃねえ　山田だ ページ23

Aside

会議室に入る



だが
そこには取引先の社長などおらず

ただ二つ椅子が置いてあった


まるで準備していたかのように

ガチャ

後ろの扉が閉まるのが分かった


やられた

いつか仕掛けてくるとは思ったけど
これはさすがに想定外だ



ココ『やられたな


油断しすぎたか』



まあ
相手を甘く見すぎた


なんてことは私たちにはないのだけれど



だが 相手は周到だった

白い霧が部屋に充満する

まずいと思った時にはもう遅かった

頭がくらくらして

ココも私も その場に座り込んでしまった



太郎『お二人ともここまでお疲れ様でした


梵天の幹部を殺したのなら 大出世だ うちの会社も




だから 眠ってくれ



お前らは使うだけ使って あとはころす


しっかり吐いてくれよ 情報も』

最後に覚えているのは クソ太郎くん(仮) の不快な笑い声だけだった



…


、、、頭が痛い




顔を上げると 隣にはココが


ロープで
椅子に私たちは拘束されていた

はあ最悪




A「何が目的なのかしら 太郎(仮)さん」


目の前にはさっきのくそ男が

にやにやしながらたっていた



そして 武器をすべて取られている

あいつに太腿触られたことが今世紀最大のショックだが




太郎『お前らから情報を聞き出して ほかに売るんだよｗ


お前は上玉だから 可愛がってから殺してやるよ






それと おれは 山田だ』



丁寧に答える 男

よほど 拘束できたのがうれしかったのだろう

なんだお前山田だったのか

今日一びっくりしたわ


何を想像しているのか 気持ち悪い笑みを浮かべて

私の太腿にあったはずのナイフをくるくる回す太郎(仮)


マジこいつ キッショ

なんで梵天以外の悪の組織の幹部って

こんなに顔面偏差値低いんだろう



九井『もし こいつに何かしたら 俺が許さねえぞ




　くそが


裏切り者には梵天の鉄槌を それはお前らも知ってんだろう？』




威勢のいい 返しをするココ



だがやはり 拘束されている状態では何もできない





だけどさっきも言ったでしょう？

甘く見てはいないって


私は 相手が一人でここにいるのを 視覚で確認し



勝ちを確信して にやりと笑った

女の周りには凶器がある→←会社監査へココと行く

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