1夜 ページ3
カーテンの隙間から眩しい光が差し込む
10月ごろだと言うのに 太陽は暑く輝く
布団からゆっくりと起き上がり
制服の袖に腕を通す
この瞬間 過去にあったことが一気にフラッシュバックする
カーディガンを着て 手首にリストバンドをする
「起きてるの〜?」
下から母さんが呼ぶ
俺は「うん」と手短に返し 鞄をもって下に降りていく
リビングにいくと
母さんが弁当を詰め
父さんは 会社の支度をしていた
母「凉 起こしてきてくれる? 朝御飯用意しとくから」
あ「いいよ」
凉夏の 部屋はリビングの隣
いつも 起きるのが遅いため 俺が毎日お越しにいく
コンコンッ
あ「凉夏 入るよ?」
ｶﾞﾁｬｯ
布団の中に潜りすやすやとまだ眠っている
あ「凉 起きて」
少し揺らすと 「んっ〜」といって
また寝ようとする
あ「凉 先いくよ？」
凉「ダメダメ！ すぐ用意するから待って！」
布団から勢いよく飛び出して「着替えるから」といって
追い出された
母「朝御飯できたわよ」
机の上に並べられたご飯を ゆっくりと食べる
父さんは俺が凉夏を起こしている間に行ったらしい
凉「ふぁ〜 朝になるの早いよ〜」
そんなことをいいながら椅子に座り
朝御飯を食べる
あ「ほら 凉 急いで 電車遅れちゃう」
凉「えー! 今食べ始めたのに!!」
そう言いながらパンを咥えながら玄関に向きう
母さんが怒ってたけど無視をしていた
凉「いってきまーす！」
あ「いってくる」
妹の自転車がこの前壊れてしまい
家から少し遠いところにある学校まで
毎朝 俺が送っている
あ「ついたよ」
凉「ありがと！ A兄も学校頑張ってね!!電車で痴漢に間違われたりしないでね！」
そういって校舎にはしっていった
俺は電車通学だから朝が早い
凉夏はそれにあわしてくれてるから優しい
家族も基本的恵まれてる
虐待などもなく
普通の生活をしている
なのに
なぜこんなにも 家族といるのが苦しいのだろう・・・
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氷雨(プロフ) - とてもいい作品でした。目から海水が止まりませんでした… (2020年8月3日 0時) (
レス) id: e23249d0ee (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 私は涙もろい方なのですが、やっぱりこの作品は号泣してしまいました。夢主の家族、結末辛いです…。横になりながら読んでて涙やばくて思わず起きてしまいました泣感動しました！この作品を投稿してくれてありがとうございます。 (2019年9月3日 23時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
海戀 - とてもいいストーリーでした！ 最後は目から塩水が大量です、、 (2019年8月4日 1時) (レス) id: a4dbcae652 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず味噌 - とてもいい作品でした。 (2019年7月20日 22時) (レス) id: 0ae31ba38b (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - とてもいい作品でした。いい作品… (2018年12月13日 18時) (レス) id: 44daa19fd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅草ぶんた | 作成日時：2013年6月15日 3時
