舞台挨拶 ページ6
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「【十二人の死にたい子どもたち】キャストの皆さんです!」
今日は舞台挨拶の日。なかなかこんな舞台に立つことは無いし、長いスカートも履くことがないので色々と緊張している。
でも後悔をしないように堂々と黒島結菜さんの隣に立つ。自己紹介の番になってマイクを持ち、前を向く。
『アオイ役を演じました、黒野Aです。よろしくお願いします』
その後他の方も言ってて、監督さんも話す番が終わった。
「…本作はネット上でやばかったと話題になっていますが、ここにいらっしゃる皆さん、最近やばいエピソードがある方手をあげてください!」
こういう時は本当に勢いが大事だから。話の面白さよりは早さ。そう思って誰よりも早くバッと手を挙げた
「お!皆さんあるんですね…って黒野さん早いですね!そんな黒野さん行っちゃいましょうか」
やばいよ本当に当たっちゃったよ…いやまぁ最初が一番ハードル低いから。前世わかめの話も良いけど、結構やばいからなぁ
『…本当にしょうもない話なんですけど』
「はい。大丈夫ですよ」
『この前知らない駅の近くで友達と遊んでて駅に戻るのに方向音痴二人組だったのでわからず、三時間ほど歩きました』
杉崎「それはやばいね〜しかもA極度の方向音痴だから…」
北村「この映画のときも自信満々に迷ってたよね」
吉川「三時間はやばいね笑」
周りの方々がうんうんと頷き、やばいを連呼してくれたので一応セーフかな?と思い、以上です。とマイクを下ろした。
私の次は新田さん、北村さんが当たりやばい話を話し、花ちゃんは大きな決断の話をした。
それからトータライザーというものを使い、質問にボタンを押すか押さないかということを行った。
「では第1問。このメンバーのなかに好きな人がいる…え?これ大丈夫ですか?」
好きな人…?でもこれは同性でもいいわけだし、ならいる。
【花のち晴れ】で仲良くなった花ちゃんと【叶わぬ恋をしている私たち】で仲良くなった愛ちゃん。
二人とも私をちゃんと知った上での友達と呼べる存在。
それにその二人のお陰と、この映画のおかげであとの女性陣4人とも仲良くなれたし。ボタンを押して何人か見ると、何と10人だった。
誰が押してないかを炙り出そうとしてると、坂東さんが押しました!なんて言ったり、すると私を見ながら愛ちゃんが言ってきた。
吉川「でもAなんかは…何か押しなさそう」
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作者名:蓮井さん | 作成日時:2022年2月10日 0時