第62話 ページ13
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ちゃんと夕飯を食べて、目が覚めると朝の4時で、いつも通り走って、今日は学校に行く。
朝ごはんを食べて、学校に行く準備をしてたら親から電話がかかってきた。
『おはようございます』
「いつも通りお金は振り込むから。問題なんて起すなよ」
『ありがとうござ』
電話はいつも通り唐突に始まり唐突に切られた
『せめてお礼くらい聞けばいいってのに…ハァ…まぁまだ電話してくるだけましか』
1ヶ月経ったころにかかってくる親からの電話。これが続くのは10年前くらいから。
学校の準備をし、長い髪のカツラをつけて、戸締まりをし、誰よりも早く学校へ向かった。
カツラは、先生が長い髪の私の時しか覚えてないのと今この短髪で行って余計後々面倒なことになったら嫌だからだ
教員室に行く前に担任の先生を見かけた。
『先生、おはようございます』
先生「あら!Aさん!1ヶ月?ぶりね!」
『はい。なかなか学校来れなくてすみません…』
先生「今日も、保健室にいる?」
私の様子をうかがうように先生が聞いてきたので、軽くうなずいた。
『…ご迷惑かけてすみません』
先生「そんなことAさんは考えなくていいのよ!…あ、これ1ヶ月分の授業のプリント」
担任の先生が大量のプリントを手渡してくれた
『これは……?』
一番上にあった誰かの手書きのような、ルーズリーフに書かれている復習のためのもの
先生「あぁ。これね!これは委員長の酒井さんがAさんのために作ってくれたの」
『そう、ですか。また酒井さんが……毎回助かってます。お礼言っといて頂けませんか?』
先生「えぇ良いわよ!1週間後テストだけどAさんはテストいつも出来てるから大丈夫そうね。でも応援してるわ!」
『はい頑張ります。ありがとうございました』
先生に頭を下げてから別れ、保健室へ向かう。
少し先生と話してたら時間が経っていたので、部活等で朝早く来る生徒が増えてきた
トントンガチャ
『失礼します』
先生「おはようAさん。今日も後ろの椅子で勉強するっていうから片付けといたよ」
『ありがとうございます』
後ろの方は誰か保健室に来ても見えないようになってるため非常に有り難い。
これが私の学校での日常だ。
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作者名:蓮井さん | 作成日時:2022年1月15日 19時