私、BE:FIRSTのメンバーになりました

第9話 ページ9

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　無事終わった。…ﾊｧ……緊張したな……




　ってか私と同じ曲歌って全然違う感じの子もいたし、最年少？ですごい子もいたし……




　まじ才能ってまだまだ埋まってるもんだな。とりあえず今日は……





　「あの！すみません！」




　呼ばれてる？




　『…俺ですか？』




　「はい！俺、上村礼王っていいます！

　歌声めっちゃすごかったです！

　男性であんな高い声出せるのすげぇ、って思ってつい声かけちゃいましたすみません！」





　おぉ、すごい元気の塊見たいな人だな…ってかこの人…





　『あの1次審査の時ぶつかっちゃった方じゃないですか？』




　レオ「あー！」





　『っるさ…』





　レオ「あの時すみませんでした！」





　『いえ…別に』





　レオ「また会いましょうね！じゃあ！」





　あぁ、また風のように去っていっちゃったよ…





　気付けばもう皆帰ったようで人は少なくなっていた。



　

　「A」





　『日高さん…』





　「お疲れさま。……あんな低音も出るんだね。しかもあの曲を選ぶとは思わなかったよ」






　『一番好きな曲でしたので。頑張りました』





　「でもこれからはスカウトしたとか関係なく一般と同じように扱うのでね」





　『はい。むしろそうしてくれた方が助かります』





　「あともしバレたときは」





　『その時は辞める覚悟でいます』





　「うん…やっぱり君みたいな子を見つけられてよかった。これからもよろしくね」





　『はい！よろしくお願いします』







　これから闘いが始まる。





　決してそれは簡単ではなく、きっと厳しい闘いが待ってるだろう。





　けれど妙に楽しんでいる自分がいるのも驚きだ。



　

　まず家に帰って、いかに女だとバレないようにするかの行動や態度、口調。





　そして歌とダンスの練習。あぁ、あとあの公園で出会った少年たちにダンスを教えるのもやらないと。




　それだけじゃなくて視野を広げるためにもあの、日高さんが作ったという曲を聞いてみよう。





　やることがたくさんで大変なはずなのに、何故かすごく面白い





　次の3次審査が楽しみだ……！
　

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