私、BE:FIRSTのメンバーになりました

第4話　2次審査 ページ4

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　ダンスも歌も全力で練習して準備もしましたが、




　まさかのオーディションが世界にも通用するボーイズグループを決めるものだったなんて……





　いや、確かにあの日、日高さんに会った時は





　ちょうど髪を短髪にしたばっかだったし、





　パーカーでジャージという格好だったけれども、





　女子と分かっててこのオーディション呼んだわけではなさそうだしなぁ……絶対間違えただろうな。




　せっかく準備してきたけど、日高さんに会ったら事情を説明して断ろう。




　ボーイズグループに女が入るなんて前代未聞だし、それを崩さないように今までも無いわけだから




　『ﾊｧ……』




　ﾄﾞﾝｯ



　やばい。ボーッとしてたらぶつかってしまった




　「『すみません！』」




　「ﾊﾊﾊｯ被っちゃいましたね笑」




　すごい笑顔が綺麗な人だな……身長たか、




　『いえ……大丈夫でしたか？』




　「はい大丈夫です！えっと大丈夫ですか？」




　『はい、大丈夫で……』





　「次、上村礼王ー」





　「あ！じゃあお互い頑張りましょうね！」





　『はい！』





　すごい、風みたいな爽やかな人だった……ってかもう呼ばれてるの…早すぎる





　早く訂正しないと……けど少し残念だなー……これで性別が男ならよかったのに。





　何で女なんだろう私……





　「はいーじゃあ次、AA！」




　『はい』





　いやでも、女だからって準備してきたダンスと歌くらい、情けで見てくれるかもしれない。





　あんなに必死で絶対来てね！とか言ってたあの日高さんがそんな情けで、とかは言わなさそうだけれど。





　会社の方針とかもっと偉い人とかで決めるときにボーイズグループを作るのに女が入ったらもはやそれはボーイズグループではなくなるし、




　だとしても、今まで練習してきたことはやりたい。




　ｶﾞﾁｬ




　『よろしくお願いします』




　「うん。よろしくね。そして久しぶり」

　



　さぁ、決戦の時だ。






　.

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