95*結馬side ページ7
森山君から今日連絡来たのは朝。
教室行って瞳の姿がなくて、心配になった-らしい。
とりあえず瞳はまだ寝ていること。
昨日よりは熱は引いたようだがまだ学校へと行くのは無理そうなこと。
俺も瞳の兄妹も瞳が遊びに行かないように対策はしているから大丈夫なこと。
それを掻い摘んで伝えれば、森山君は安心したようだった。
電話を切ってから、昨日森山君から来たメールを見る。
俺がうったのは、
『咲夜に会って話を聞いたんだったら、君には知る権利がある。
怖い思いもしたんだろう。君ももう1人の部員も。君達が望むなら俺から話そう。』
といったメール。
噂を流されるのは困るが、あの森山君とその友人だ。
それはないと思って、そんなメールを送った。
俺も少なからずとも瞳に加担しているのだ。教える義務というのもある。
『いえ。そう言って頂けるのは嬉しいのですが、断らせてください。
本当にすみません。俺、本気で咲夜さんのことが好きなんです。
咲夜さんは真実を知られることを望んでいないと思うんです。
だから、俺に、俺たちに知らない振りをさせてください。
俺はもう少し待とうと思います。咲夜さんが話そうと思ってくれるまで。
俺もそうなるように、
咲夜さんが頼ってもいいと思える人になれるように努力しようと思います。』
対して、森山君の返事はそんな感じだった。
かっこいいことだ。俺らが高校生だった時はこんなんじゃなかったと断言できる。
高校生の時に、ちょっと粋がってる奴とつるんで馬鹿なことばっかしてた俺と、
生徒会長ながらに学校を表でも裏でも牛耳ってた風春。
“キセキの世代”と呼ばれた俺らだが、素行は本当に悪かった。
そんな俺たちを時に厳しく見守ってくれたマネージャー。
んでもって、そのマネージャーを2人して好きになって、喧嘩して、
・・・結局風春が勝って、18で子供ができて。
まぁその頃からの付き合いなのだ。瞳とは。
だから森山君という瞳を愛してくれる人が出来て本当に嬉しく思っている。
結馬「さてと。じゃあ午後も頑張りますかっと。」
グッと伸びをしてから、また俺は仕事に戻るのだった。
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます!これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります!! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます!遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります! (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蓮 | 作成日時:2017年3月19日 23時