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ふと目が覚めると、見慣れない天井が見えて思わず目を瞬く。
いつも行く店の天井でも、金づる達の家でもない。
・・・そこで自分の服装に気づいてホッと息をついた。
着ていた服は結馬さんのもの。それだったらこの部屋は結馬さんの家だ。
身体は薬が効いているのか、休んだせいなのか、随分と軽い。
用意されていたスリッパを履いて、ペタペタとリビングへと向かえば、
生活感のないその部屋には誰もいなかった。
時計を見れば朝の10時を指していて、結馬さんは仕事に行っていることが分かる。
瞳「結局、休んじゃったか。」
溜息をつきつつソファーへと座れば、机の上にメモが置かれているのに気づいた。
それを手に取れば、“家から出るな”という体が、里桜や美桜の字で書かれている。
きっと結馬さんの案だろう。私が2人に逆らえないのを知っているから。
・・・全く、酷い人だ。
作り置いてあったおかゆを食べ、
することもないからとソファーに置いてあった毛布に包まる。
そうしていると思い出すのは、森山君と笠松君が私の家に来たときのことだった。
あの日、私は父親に抱きかかえられてからスイッチが入ったのか目が覚めた。
連れて来てくれたのは笠松君と森山君。そして、2人を父はリビングへと通した。
それを理解すればいても立ってもいられなくて、手すりを掴みながらリビングへと向かう。
そして聞こえたのは、最近の伊吹の・・・私のこと。
私とヤっても子供ができなかった、ということ。
聡い彼らならきっと気づいただろう。この家の不自然さに。
・・・私がどうやって過ごしているかも。
それが酷く辛かった。
兄妹を狭い部屋に閉じ込めて家族ごっこをしていることを知られるのが。
家族ごっこをするために、父親を惑わしていることを知られるのが。
何人もの男と遊んでいるのを知っても離れてくれなかった人たちだけど、
今度こそ幻滅してしまっただろう。
こんなの自分勝手だとは分かってる。
全て自分のせいなのに。自己中な私のせいなのに。
・・・なんて自分勝手なんだろうか。
それを思い出せば、爪が食い込むまで手を握るのだった。
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます！更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月3日 13時) (
レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます！これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります！！ (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します！とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます！遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります！ (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2017年3月19日 23時
