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森山母「今日はね、咲夜さんが作るのを手伝ってくれたのよ。」
森山兄「まじか。だから今日の夕食は美味しいわけだ。」
森山「咲夜ちゃんすごく美味しいよ!ありがとう!!」
瞳「私は少ししかお手伝いしてないんですけど・・・。」
森山父「いやいや、料理って言うのは、切り方1つで変わるからねぇ。」
森山「ちょっと、あんた達・・・??」

ガヤガヤと食べる森山家を見て、思い出すのは家での静かな光景。
父親に気づかれないように、里桜と美桜は小声で話しながら食べるし、
父親と食べる時も、会話の端々にボロが出るのが怖くて気をつけながら食べている。

思い出すのは、昔の家族との食事。
あの頃は、父親が忙しくない限りは夕食までに帰ってきて、
5人で話しながら夕食をとっていた。

風春『あれ?今日は瞳が作った?」
瞳『お母さんに教わって、スープだけ・・・。』
伊吹『瞳はすじが良いわ。すぐに覚えちゃう。』
里桜『美味しいよ。姉さん。母さんのも。』
美桜『お姉ちゃんのもママのも美味しい!!』
伊吹『もう、みんなったら・・・。』

優しそうに笑う森山君のお父さん。
私に気を使ってくれる森山君のお母さん。
私が来たからと森山君をからかう森山君のお兄さん。
そして、そして、私に微笑む森山君。

それと、昔の、あの頃の、家族が重なった。
幸せな幸せなあの頃の姿と。

森山「咲夜ちゃん・・・?」
瞳「何?」
そっと森山君の少し熱い手が私の頬に触れる。その手は濡れていた。
その手が信じられなくて自分の手で頬に触れる。それは確かに濡れていた。

瞳「え、何で。」
森山「いやこっちが聞きたいよ!ってこすらないこすらない。兄貴ティッシュ。」
森山兄「ほいきた。」
瞳「え。あの、すみません。」
渡されたティッシュで目元を拭う。でも、拭っても拭っても止まらなかった。
それを止めることを諦めてそのまま目を閉じると森山君の気配が近づく。

森山「・・・・。ごめんね。」
瞳「え。」
私の傍に近づいてきた森山君がこそっとそういう。
驚きつつその顔を見れば、彼は寂しそうに苦しそうに、微笑んでいた。
・・・何に謝ったかなんて分からない。でもその表情を見るのは、苦しかったのだった。

120*森山母side→←118*森山さんの家族捏造注意



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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます!これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります!! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます!遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります! (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2017年3月19日 23時

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