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115*森山side ページ27

―――何でこうなってる??

起きた時、まず第一に思ったことだ。
俺の傍で寝ているのは、お昼を過ぎる頃に看病してくれた咲夜ちゃんの姿。
時計を見れば、7時になりそうな時刻だった。
・・・なのに、咲夜ちゃんは俺の傍でスピスピと寝ている。

それに脳がついていかない。
とりあえず身体を起こせば、あんなに辛かったはずの体はいつも通りになっていた。
額に置かれていたタオルはまだ冷たい。

咲夜「・・・んっ、」
サラリと黒髪が揺れて咲夜ちゃんの額に髪がかかる。
それをそっとよせれば、パチリと咲夜ちゃんの目が開いた。
吸い込まれるような黒色だと思っていたが、群青がかった瞳だと初めて気づく。

瞳「・・・近い。」
森山「っ!?ごめん!!」
咲夜ちゃんに言われたことによって我に返る。
思ったよりも近くに顔を寄せたことに気づけば、たちまち顔が赤くなるのが分かった。
それを見てか、離れていた咲夜ちゃんが俺に近づく。

瞳「顔は赤いけど、熱は・・・ないね。」
森山「えっ、きょ、今日はっ!」
そっと咲夜ちゃんは俺の額に手を当てるとほっとしたように息をついた。

?「ウブねぇ。・・・由孝。」
森山「ひぇ!?」
急に聞こえたその声に、勢いよくそっちに顔を向ける。
そこにはめちゃくちゃニヤニヤしている母親の姿が合った。

咲夜ちゃんはといえば、何事もなかったかのように立ち上がり、母親に頭を下げる。
その服は母親がいつも着ている物であると気づいて目を瞬かせれば、
悪戯が成功したかのように母親はにこやかに笑った。

森母「もう少ししたらご飯できるけど、由孝はどうする?一緒に食べる?」
ちらりと咲夜ちゃんを見れば、彼女は困ったように頬をかいた。
とりあえず頷けば、母親は咲夜ちゃんを連れて、1階へと降りていくのだった。

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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます!これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります!! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます!遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります! (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2017年3月19日 23時

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