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森山君を支えつつ部屋へと向かえば、思いの他綺麗で少し驚く。
ベッドへととりあえず座らせれば、森山君はほっと一息をついた。
その膝に袋を置けば、彼はゆっくりと顔を上げる。
瞳「それ、バスケ部の面々から。私は頼まれてきたの。
早く治さなきゃ、あの人たちに怒られるよ。」
森山「はは。そうだな。・・・うん。治さなきゃね。」
噛み締めるように森山君は言うと、目元を拭った。
それを見ないように視線を動かす。
きっと彼も彼で色々と考えていたのだろう。
教室へと入れば、森山君はいつもボーっとしていた。
その頬は日に日に痩せていって、普段の笑顔もあまり見ることが出来ないほど。
海常バスケ部のことは全く知らないが、本当に色々とあったのだろう。
視線を動かした先に、開けてもいない薬が見えて思わずギョッとする。
後ろを振り返れば、森山君は苦笑していた。
瞳「・・・その中に色々入ってるみたいだからさっさと胃に入れて薬飲んで。
まさか、薬苦いから飲めないとか、それこそかっこ悪い理由で飲まないわけないよね？」
森山「あー・・・じゃあ、これ食べてもいい？」
森山君はガサゴソと袋の中を覗いてから、桃のゼリーを取りだす。
それは、さっきコンビニで私が買ったものだった。
瞳「バスケ部のメンバーから贈られたものよ。私に了解をとる必要はないでしょう？」
森山「じゃあいただくよ。」
ふふ、と笑いつつ話す森山君は、多分私が買ったものだと気づいているのだろう。
居心地が悪かったものの、
熱のせいか開けることが出来ない森山君の手からゼリーを取る。
自分より力は強いはずなのに、風邪というものは厄介なものだ。
溜息を吐きつつ蓋を開けて森山君へと渡せば、礼を言いつつ森山君は微笑む。
いつもとは違うその弱弱しい顔に思わず顔を背ければ、ベッドへと座ったのだった。
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます！更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月3日 13時) (
レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます！これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります！！ (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します！とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます！遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります！ (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2017年3月19日 23時
