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110* ページ22

笠松「っしゃ!!」
頬を両手で叩き、立ち上がる。
あんなに悩んでいたのは何だったかというほどに、心の中は晴れやかであった。



笠松「・・・俺、やっぱり主将の役目を受けることにした。」
その日の放課後。いつものメンバーを呼び出してそういえば、
小堀も森山もホッとした顔をした。

2人の顔には笑顔が浮かんでいるが、2人の顔色。
特に森山の顔色が悪かった。思い出すのはあのIHからの日々。

部活は先輩達がいる時は皆練習をするものの、いない時は全くヤル気がなかった。
そんな部活のメンバーを、森山が何度か注意をしてくれていた。
小堀が強く言うことが苦手なために、森山がしてくれていたらしいが、
それだけ反感を買うことも、負担もかかってしまったのだろう。

笠松「心配かけた。」
小堀「笠松、1人で抱え込まないでね。皆で支えていくから。
まだ力は2人には及ばないだろうけど、絶対に強くなって支えていくから。」
森山「俺も。先輩達に負けないくらいのいいチームを作って行こう。」

2人ともそう言って笑うと、俺の背中を勢いよく叩いた。
2人なりの気合いれなんだろうが、めっちゃくちゃ痛い。
それでも顔を顰めずに、あえて笑って見せた。

笠松「じゃあ練習始めるか!」

今度は俺の方から2人の背中を思いっきり叩く。
それに2人は小さく呻きながらも笑って見せた。
でも、それよりも気になることがあって、手を見てからソイツをじっと見る。

笠松「なぁ森山。お前痩せたな?」
森山「え?ああ。・・・いや、そんなことはないよ?」
笠松「一回肯定しただろ。大丈夫か?」
森山「いやいや。あまり心配するなって。ただの夏バテー。
さぁさぁ練習しなきゃなぁ〜。」

苦笑しつつ、森山が部室を出て行けば、俺と小堀だけが残った。
俺がポカンとしていれば、小堀は大きく溜息をつく。

小堀「結構今回の件で無理してたからね。ちょっと身体にガタがきてるみたい。」
笠松「悪いな。」
小堀「抱え込んだ笠松も悪いけど、何も言わない森山も悪いから気にしなくて良いでしょ。
女子相手にはポジティブのクセに、ほかの事に対しては弱いからねぇ森山は。」
笠松「全くだ。」

それからは部活の時間となり、俺らも部室を出て行くのだった。

111→←109*途中から笠松side



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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます!これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります!! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます!遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります! (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2017年3月19日 23時

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