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107*笠松side ページ19

武内『お前が次の主将だ。』

そう言った監督の声がまだ耳の奥に残っている。
廊下を歩けば聞こえるのは俺への哀れみや悪口の数々。
いつもは気にしないのに、何故かその声も耳の奥に残っていた。

誰もが俺へ悪口を言う。誰もが俺のせいだという。
こんな俺に主将が務まるのだろうか。
・・・俺は責任を取って止めた方がいいんじゃないのか。

そう思っていたある日。声の内容が変わった。

「ねぇ知ってる?バスケ部の3年が咲夜さんに食べられたんだって。」
「そうそう。何かボイスレコーダーに襲うぞみたいなこと録音されたみたいで、
謹慎だってさ。大事にはしなかったみたいだけど。」
「どうせ咲夜さんが心身ズタズタになってた彼らを落としたんでしょー?」
「言えてるー」

キャッキャとした声が遠ざかっていけば、迷わず咲夜のクラスへと走った。
彼女はといえば、俺の姿を見てキョトンとする。
それからクスリと笑えば、ついと時計を指差した。

後5分で授業が始まってしまう。
それに気づけば、俺は自分のクラスへと戻るしかないのだった。



笠松「なぁ咲夜は!?」
森山「え?・・・ああ。そういえば、いないな。ってかお前、」
笠松「すまん森山!ちょっと急ぐ!!」
昼休みになってもう一度クラスへと行けば、
そこにいるのは少しぼんやりとしている森山の姿。それに礼を言って走り出す。

例の屋上、中庭、他の教室、、、色々と行ってから思い出すのは、
森山が一緒に話すことができたという空き教室。

人気のない廊下を走り、息を整えると、その教室のドアを開く。
そこには、弁当を何時ものように広げて食べている咲夜の姿があるのだった。

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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます!これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります!! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます!遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります! (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2017年3月19日 23時

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