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結果は何点かの差をつけて、海常が勝った。
確か今年のバスケ部は、平年より強いと、学校新聞に載っていたような気がする。
推薦で来ている人も多いから、他の学校よりはいつも強いはずなのだが、
今年はそんな平年よりも大分強いらしい。

ゾロゾロと席を立っていく観客を見ていれば、父親も立ち上がる。
それを目で追っていれば、手をさしのばされた。
その手をとれば、父は私を立ち上がらせてくれる。

瞳「ゲンちゃんの所に行かないの?行ったら結構喜ぶと思うよ?」
風春「え?・・・ああ。今日は気分じゃないよ。帰ろう伊吹。」
瞳「そうね。今日は疲れちゃった。」
父の言葉に笑いながらそう返せば、父はどこか安心したように笑った。
不思議には思ったが追求は出来ずに、そのまま父に手をひかれる。
それからは何気ない話をしながら、岐路につくのだった。



次の日学校に行き、靴箱を開ければ、大量のゴミが入っていた。
文化祭の時から何故かこういった類の事は減っていたはずなのに・・・暇な人たち。
こんなことになるとは予想はついてはいたが、めんどくさい事極まりない。

学校の試合の観戦なのに、男を連れてきた。そりゃあ問題になるだろう。
父も父で、30歳とは思えない顔立ちだから、仕方がないといったら、仕方がない。

森山君たちにはもう知られているだろうと思いながら教室へと入れば、
彼はその整った顔を、これでもかという程に緩ませていた。
思わず、うわぁと呆れた声が出てしまったのは許してほしい。

瞳「・・・何。」
森山「来てくれたんだね!めちゃくちゃ嬉しい!!」
瞳「・・・分かった。分かったからそんなに目をキラキラさせないで。」

溜息をつきつつ、席へと向かえば、置いてあるのは“カタバミ”
“輝く心”だとか“喜び”だとか意味が合ったような気がするが・・・
何かもう輝いているのは彼の顔だし、喜んでいるのは一目瞭然だ。

はぁ。。。と盛大な溜息をつきつつ、ふと目線を上げれば、
あからさまに赤崎さんが目線を逸らす。
ゴミの原因は彼女かと、また溜息をつくのだった。

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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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花蓮(プロフ) - shinox2さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!更新は遅いのですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - カタミさん» ありがとうございます!これで良いのかなと思いながら書いているので、森山さんをカッコいいと言ってくださるのはとても嬉しいです。更新は遅くなってしまうのですが、頑張ります!! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)
カタミ(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!!森山先輩カッコいい……!!更新、楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: ebc33a095d (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - モナカさん» ありがとうございます!遅い更新で本当に申し訳がないです。出来る限り頑張ります! (2017年5月14日 2時) (レス) id: 00d63b8144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2017年3月19日 23時

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