【歌い手】fortunate Valentine【５人コラボ】 (ページ9)

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純情チョコレート4 ページ9

そして、2月14日。

バレンタインデー。

予想通り、学校には甘いチョコレートの匂いが漂っている。

そんな学校の廊下を早足で歩いてく。

そして....

音楽室と書かれたプレートがある扉の前に立つ。

そして、その扉を勢いよく開けた。

「ひゃっ！？」

「....歌詞太郎先輩、ビビらないでくださいよー」

そういうと、読んでいた本を閉じて

「ごめん」

と謝った。

「....大丈夫ですよ....それで、歌詞太郎先輩

いや、歌詞太郎」

いきなりの呼び捨てに驚く歌詞太郎さん。

まぁ、しかたないよね。

そう思いながら

鞄から、ラッピングされたあれを取りだし

歌詞太郎さんの手にのせる。

そして....

「開いてみてください」

というと、無言で、ラッピングをほどいた。

「....あっ....チョコクッキー....」

中身を見た歌詞太郎さんは嬉しそうに笑った。

私は歌詞太郎さんを見つめながら、言った。

____私の想いを。

「私は、歌詞太郎のことが好き。

こんな私と、付き合ってくれないかな....？」

そういうと、歌詞太郎さんは

チョコクッキーを椅子の上に置いてから

私に抱きついてきた。

そして....

「....喜んで。好きだよ、A」

「私も、だから....」

そう言って

二人で顔を見合わせて

「よろしくね」

「こちらこそ、未熟だけど....」

____そう言って、笑いあった。