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『別に良い』

『でも、一応冷やそ?』




「ね?」と晋ちゃんの顔を見つめるが、彼はそれを不意に逸らしてどこかを見てしまう。その視線につられて同じ方を見れば、そこにいたのは銀ちゃんだ。


彼は私たちに怪我がないことにホっと安堵したような表情を浮かべている。




『……分かった』




渋々頷いてくれた晋ちゃんと私は保健室に向かって歩き始めた。


辿り着いた保健室には先生がいなく、どうやらまた出張のよう。「多いなあ」と心の中で思いながら勝手に冷凍庫から氷を取り出し、袋に詰めていく。




『はい』




私が渡した氷嚢を彼は肩に押し当てた。直ぐに患部らしきところへ当てたから、きっと本当は痛むのだろうな。

でも彼は私を心配させないよう隠してしまうのだ。




『……銀時と思ったんだろ』




シンと静まり返った後、彼は低い声で私に語りかける。しかし言っている意味が分からず、小首を傾げれば晋ちゃんはクククといつものように笑った。




『お前を助けたの、銀時だと思わなかったか?』
『……まァ、あながち間違っちゃいねェが』




そう言って彼は私の名前を呼んだのは銀ちゃんだけど、自分の身体の方が近くにいたから助けてくれたことを話す。

やはり私を呼ぶあの声は、銀ちゃんのものだったんだ。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 高杉晋助   
作品ジャンル:アニメ
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ハル(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん! またまたコメントありがとうございます!! そうなんですよ、高杉にフラれるんです。もう涙なしではかけませんでした笑 今度は高杉をカッコよく書く作品出したいなあとは思ってますので、その時も閲覧よろしくお願いしますね! ありがとうございました (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 音想さん» 切なすぎて銀さんがー……と私自身思っていたのですが、最後は無事にハッピーエンドを迎えました! 大好物でしたか! それは嬉しいです( ´ ∀`) これからもどうかよろしくお願いします! コメントありがとうございました! (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 本当に、ハルさんの作品は何を読んでも最高です!面白いだけじゃなくて、なんかその話にのめり込めます笑 私も高杉が大好きなので、振られるなんて…(;´Д`)ウウッ……と思いましたが、銀さんのかっこよさがヤバかったです!!とにかく、本当に良かったです! (2017年10月19日 0時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
音想(プロフ) - 切なすぎて尊すぎて死にそうでした…こういうの大好物です。凄い好きだー!!こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています! (2017年10月18日 1時) (レス) id: 7258d80b20 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あかあしえいたくんさん» そうなんです笑 最後の銀さんかもしれません笑 信者!? 私にも信者がいるなんて……! あかあしさんは私の信者のオンリーワンですね笑 ありがとうございます! その言葉を励みにこれからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくどうぞ( ´ ∀`) (2017年10月12日 16時) (レス) id: 728b0d0f83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年10月10日 18時

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