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『渡せたのか?』
『うん、まあね……』
放課後まで屋上でサボっていた晋ちゃんと途中の階段ですれ違う。照れ臭くなった私にふっと笑った彼は、「良かったな」と頷いた。
不意に視線を下に下げた私の目には晋ちゃんの手にある雑誌が映り、「それは?」と指差す。
彼は表紙を私に見せてくれ、映画の最新情報など上映予定の映画について書かれているみたいだ。
『オススメのあったら教えてね』
『あァ』
「それじゃあ」と階段を降りようとしたが、上の階から勢いよく降りてくる男子たちの姿が見える。
どうやら鬼ごっこをしているようで、この歳になってまでなにバカやってるのかと思ったが本人たちは楽しそうだった。
しかしその内のひとりと私がすれ違った時に肩がぶつかって私は後ろによろけてしまい、踏み耐えようとするもそこに足場はなく私の身体は後ろへと傾いていく。
晋ちゃんが私へ向かって伸ばした手を掴もうと腕を伸ばすが掠りもせず、より距離は離れる。
『A!!』
私を呼ぶ聞き覚えのある声が聞こえた気がしたが、落ちることを確信した私は固く目を瞑った。
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ハル(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん! またまたコメントありがとうございます!! そうなんですよ、高杉にフラれるんです。もう涙なしではかけませんでした笑 今度は高杉をカッコよく書く作品出したいなあとは思ってますので、その時も閲覧よろしくお願いしますね! ありがとうございました (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 音想さん» 切なすぎて銀さんがー……と私自身思っていたのですが、最後は無事にハッピーエンドを迎えました! 大好物でしたか! それは嬉しいです( ´ ∀`) これからもどうかよろしくお願いします! コメントありがとうございました! (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 本当に、ハルさんの作品は何を読んでも最高です!面白いだけじゃなくて、なんかその話にのめり込めます笑 私も高杉が大好きなので、振られるなんて…(;´Д`)ウウッ……と思いましたが、銀さんのかっこよさがヤバかったです!!とにかく、本当に良かったです! (2017年10月19日 0時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
音想(プロフ) - 切なすぎて尊すぎて死にそうでした…こういうの大好物です。凄い好きだー!!こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています! (2017年10月18日 1時) (レス) id: 7258d80b20 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あかあしえいたくんさん» そうなんです笑 最後の銀さんかもしれません笑 信者!? 私にも信者がいるなんて……! あかあしさんは私の信者のオンリーワンですね笑 ありがとうございます! その言葉を励みにこれからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくどうぞ( ´ ∀`) (2017年10月12日 16時) (レス) id: 728b0d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年10月10日 18時