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『……どうした』
誰もいない空き教室。私は晋ちゃんに「話がしたい」と言ってここまで付いて来てもらった。
ゆっくりと大きく深呼吸をし、「あのね」と本題を切り出す。
『ケジメをつけようと思って……』
宙ぶらりんのままいたくない。キッパリとここで諦めをつけ、私は次に進みたいのだ。
いつまでも彼のことが胸の奥で燻っていては、私はあの人のことをちゃんと正面から見つめられないからである。
そんな私を見て晋ちゃんはふっと笑い、黙って頷く。
『晋ちゃんは私の憧れだった』
『独善的とか、冷血硬派なんて言われてるけど……』
『私の中では、いつでも晋ちゃんは優しいよ』
だから好きになってしまったのだ。彼を好きになった私は何も間違えていない。
当たり前で、必然的で……晋ちゃんを好きでいた日々は私の中で掛け替えのない大切なモノなのである。
『晋ちゃん、大好きだよ』
胸の底から溢れ出てくる愛しい気持ちは、今伝えるべきだと誰かが言っているような気がした。
そんな本能みたいなものに従っているのか、私の口からは言いたい言葉がポロポロと零れ出していく。
『これからも好きだから……』
『ずっと、友達でいてね?』
私の言葉に、彼は大きく頷いてくれた。
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ハル(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん! またまたコメントありがとうございます!! そうなんですよ、高杉にフラれるんです。もう涙なしではかけませんでした笑 今度は高杉をカッコよく書く作品出したいなあとは思ってますので、その時も閲覧よろしくお願いしますね! ありがとうございました (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 音想さん» 切なすぎて銀さんがー……と私自身思っていたのですが、最後は無事にハッピーエンドを迎えました! 大好物でしたか! それは嬉しいです( ´ ∀`) これからもどうかよろしくお願いします! コメントありがとうございました! (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 本当に、ハルさんの作品は何を読んでも最高です!面白いだけじゃなくて、なんかその話にのめり込めます笑 私も高杉が大好きなので、振られるなんて…(;´Д`)ウウッ……と思いましたが、銀さんのかっこよさがヤバかったです!!とにかく、本当に良かったです! (2017年10月19日 0時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
音想(プロフ) - 切なすぎて尊すぎて死にそうでした…こういうの大好物です。凄い好きだー!!こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています! (2017年10月18日 1時) (レス) id: 7258d80b20 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あかあしえいたくんさん» そうなんです笑 最後の銀さんかもしれません笑 信者!? 私にも信者がいるなんて……! あかあしさんは私の信者のオンリーワンですね笑 ありがとうございます! その言葉を励みにこれからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくどうぞ( ´ ∀`) (2017年10月12日 16時) (レス) id: 728b0d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年10月10日 18時