96 Rose ページ47
・
山「皆お疲れ様、明日は休みだからゆっくり休めよ じゃまた来週」
長かったような短かったような
薔薇学校もとうとう終わってしまった。
最初は山中だとかナイトハイクだとかで嫌だったけれど、いろいろありすぎてそんなことはもうどうでも良くなってしまった。
それよりも重大なことに気づいてしまったわけで……
学校に着いたとき、既に勝利くんはバスから降りてしまったらしく隣にはもういなかった。
また会うのは月曜日か…
どんな顔してこれから話したらいいのか分からないから休みだということは少し有難い。
結局あの後は勝利くんとは会話することもなく山田先生の挨拶が終わると、家へ帰った。
＿＿＿＿＿
流「行ってらっしゃい！」
『行ってきます！』
可愛い弟に見送られ学校へ。
朝の登校という憂鬱なはずなのに今日は違う
リップで潤った唇
綺麗に磨いた爪
髪をきっちりストレートにして
家から出る前に何度も鏡で自分を確認した
正直、自分が変わった気がする。
いつもしないようなことをするようになった
この土日も勉強や掃除もなにも手がつかなくて
爪を磨いてばっかりだった()
他の人から良くみられたい、というか
ある特定の人に気づいてもらいたい
そう思うのは恋をするということだからだろうか
性にあわない、ということは分かっている。
勝利くんはこういう所は気づくタイプだっけ…
萌と健人先輩には即バレそうだ
聡「Aちゃんおはよー」
『おはよう聡くん』
聡「あれ、なんか塗ってる？」
『……聡くんそういうの気づくんだ』
聡「え、どういうこと？！結構わかるタイプよ？俺！」
教室へ入って、隣の席の人は今日も朝から元気だなぁと思いながら席に着く。どうやらまだ勝利くんは来ていないようだった。
聡「あ、そうだAちゃんみてよ〜(笑)」
ふと何かを思い出したようでニヤニヤしながら携帯を取り出した聡くん。
え、なに
聡「じゃーーん！撮っちゃった(笑)」
『…………？』
目の前に差し出された携帯の画面をみると
そこには私
と、勝利くんが並んで寝ている写真だった。
聡「この間の帰り道バスの中で、2人めっちゃ仲良さそうに寝てたから思わず写真撮っちゃった！(笑)」
撮っちゃった、！じゃないでしょっ？！
聡「普段勝利寝顔なんてみせてくれないからラッキー」
『え、そうなの？』
聡「うん、 あ、Aちゃんもこの写真いる？」
『……へ』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1032人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#Kento ※同担頑固拒否 - 更新ありがとうございます！嬉しいです(*'∀'*)そして更新頑張ってください！応援しています☆ (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新して頂き大変嬉しいです（ ; ; ）！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 412dd6d98e (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 更新ありがとうございます。続きが読めて嬉しいです。 (2019年9月22日 21時) (レス) id: 206be9d177 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 待ってました！！このお話が大好きで続きが気になってたので、更新してくれて嬉しいです (2019年9月22日 21時) (レス) id: dc5d1267cf (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます＼|*≧Д≦|>ヒロインちゃん気持ち気付いておおおお！ってなってます笑 (2019年8月14日 12時) (レス) id: 84713c49a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウォル。 | 作成日時：2017年3月5日 12時
