第25話 ページ27
「篤志ー手伝ってー！」
しばらくお兄ちゃんで遊んでいると、砂浜のほうからお母さんの声がした。
なんかパラソルを立ててどうこうするらしい。
「っち、俺だけかよ……今行くー！」
不機嫌そうに顔を歪めたお兄ちゃんはわしゃわしゃと私の頭を掻き乱すと、波を立てながら砂浜へ向かっていってしまった。
なぜお兄ちゃんだけ呼ばれるのかというと、これはもう不本意なのだが、どうしても私が関わるとめちゃくちゃになるかららしい。
詳しく言えば、ポルターガイストは起こすし(と言っても私が起こしているわけではなく幽霊のせいなのだが)、バーベキューのお肉は砂にぶちまけるし、本当に散々なのである。
私が関わるとろくなことがないため、いつも用意をさせてくれない。
まあそっちのが楽だしお得かもね。
『つまんなーい……』
「やあ」
『！？』
なんとなく海水をばちゃっと叩いてみると、いつの間にか背後にいたシュウくんにかかった。
さっきまで姿見えなかったのに突然現れないで！驚くんですけど！
シュウくんは私と同じように、下半身だけ海に浸かっていた。
『ご、ごめん、かかっちゃった？』
「ううん、かからないよ」
『？』
「大丈夫」
肩をすくめて笑う彼を見てみると、確かにどこも濡 れてはいなかった。
そう、どこも。
海に浸かっているなら、服が濡 れていないとおかしいはずなのに、彼の服は乾いていた。
『……シュウくん……』
「なに？……ああ、ふふ。水が僕を避けるんだ」
『そう、なんだ……』
「そうだよ」
さすが幽霊、とでも言うべきか。
でも水が避けるなんて聞いたことがない。
おばあちゃんの言う通り、面白い子なんだなー。
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名無し25100号(プロフ) - お兄ちゃんが南沢さんっていう設定見た瞬間興奮しましたー！シュウ君に南沢さんなんてサイコーです！愛瑠さんこんな素敵な作品ありがとーございます！じっくり読ませていただきます！ (2015年11月20日 23時) (
レス) id: c1618f8811 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - 裏/エ/リ/ンさん» ひ、ひえええ！！恥ずかしすぎる！！下書きの跡が！！教えて下さり本当にありがとうございます！ほんとに！ああ恥ずかしい…なかなか忙しく更新が難しい状態ではありますが、これからもこの作品をよろしくおねがいします！ありがとうございます！ (2015年9月16日 0時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
裏/エ/リ/ン - あの……お話も面白いし、すごいコレ好きなんですけど、失礼なんですけど、2話の「置いてくぞ〜」のあとが愛瑠さんの名前になっているようです；＿； (2015年9月16日 0時) (レス) id: bebab169e4 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - エのもとたかネさん» 初めまして！ですね、シュウのふわふわ妖精さん哲学ボーイ的な感じがとても好きです。そう言ってもらえると嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります〜！ (2015年8月3日 12時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - 真桜さん» 更新遅くてごめんなさい〜！頑張ります！ (2015年8月3日 12時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛瑠(あいる) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/baraannzu1/
作成日時：2015年7月24日 23時
