19小節目 ページ22
鈍感で、無自覚な人たらし。
テヒョンはそんなAを、周りの人間を排除して独り占めしたかったけど、流石にそれをやってしまうと、この純粋なAが悲しむのは目に見えているから、『一番の後輩』の座を手っ取り早く勝ち取った。
幸い、『独特の感性を持つキャラクター』とやらが上手く作用し、いくらベタベタしても怪しまれなかったし、「テヒョン君だから」で片付けられた。Aも、「しょうがないなぁ」なんて、ただただ、可愛がってくれた。
(俺は皆んなが思うような、可愛い5歳児キャラじゃほんとはないんだけど)
とっとと、強引にAへのこの感情と、関係性に名前を与えてしまえ、とも思ったが、時期尚早だとか、理由をつけて、ズルズルと、『1番の後輩』を死守し続けていたら、横からするっと、何処の馬の骨ともわからない真っ白なモジモジした『男』に、思い人のときめきは奪われてしまったわけである。
「でもさ、流石に今の時間からじゃ、迷惑なんじゃない？3時だよ、今。」
そう言えば、浮き足立ったAは、はっ、と表情を曇らせる。
「確かに。ユンギヒョン、眠いよね、きっと、、、」
真剣に悩みだしたAを見て、また、むくりと、嫉妬が膨らむ。
ただ、この状況をなんとか阻止したいテヒョンは、ユンギを気遣うふりをして、一先ず今日だけでも、練習を阻止させようと頭を働かせる。
「明日も普通に学校じゃん？俺たちの学年は午後必修だけどさ、ヒョン達午前でしょ？流石にしんどくない？あの人身体とか弱そうだし、無理させたらかわいそう。また倒れちゃうよ？」
そう、もっともらしい理由をつけて話をすれば、確かにそうだと、Aは納得する。
わかっている。Aは馬鹿みたいに素直で、優しいのだ。テヒョンは知っていた。そこが、良いなと思っているから。
「テヒョンありがとう。確かにそうだな。明日にしようって、ユンギヒョンに行ってくる！」
そう言って、テヒョンに満面の笑みを向けると、トタトタと、フロアを掃くユンギに向かっていくAの後ろ姿を見つめながら、テヒョンの口からはまた大きなため息が出た。
「お前も大変ね。」
「わっ、なんだよジミナ。びっくりした」
「気になるなら加わっちゃえば？」
「へ？」
「無理くり入っちゃえば？取られちゃうよ？」
ニヤリ、笑うジミンは、なんだかとても楽しそうで。
「面白がってるだろ」
「当たり前じゃん」
天使みたいな顔をして、ジミンはまた、ニヤリと笑った。
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ささづか(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新遅いですが、暖かく見守って下さいませ！ (2019年9月24日 16時) (
レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 凄い好きです！！頑張ってください！！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: da52e12bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ささづか(プロフ) - Min Haniさん» わ！ありがとうございます！そうです！あのユンギさんが可愛すぎて見切り発車で始めました。亀更新ですが、気長にお待ち頂ければ幸いです^_^ (2019年7月9日 19時) (レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Min Hani(プロフ) - わー！BTS Worldのユンギですね！可愛い！続きを楽しみにしておりますヽ(´▽｀)/ (2019年7月9日 15時) (レス) id: 8dfdec943d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささづか | 作成日時：2019年6月28日 13時
