13小節目 ページ15
「それでさー、すごいのなんのって。俺いる？みたいな」
「へー」
大学の食堂。昼下がり。今日も日替わり定食食べているホソクに、興奮気味にAが話をしていた。
主な話題は昨日の出来事。あまりに話すことがあり過ぎて、午後の最初の授業の出席を、必修ではないからと早々に諦めて、(ホソクにはご飯を奢るから付き合えと、諦めさせて)今に至る。
昨夜、ひとまずあまり客と接しなくて良い裏方から、と、ざっと一通り教えたのだが、吸収力が異常に早いユンギは、大抵のことを一回で覚え、ドリンク作りなどは、開始一時間もすれば、Aの助けも要らないぐらい卒なくこなせていた。
「わぁ、助かる。Aヒョンなんて、1年たってもまだ間違えるのにね」
ジミンが笑顔でユンギを褒めながらAを貶していたが、それくらい、ユンギは優秀だった。
「でも、接客が、ミジンコレベルだと」
「そうだねぇ」
そう、しかしながら、やはり接客はユンギには難しかった。
新しい子が入ったと、見に来た常連に少し話しかけられては、真っ赤になり俯いてしまうし、スタッフが近くに寄るだけでビクついてしまう。とてもじゃないがホールには出せなかった。
サパークラブには色んなお客がくる。純粋に酒と演奏や、店の雰囲気を楽しみに来る客ばかりではない。容姿端麗なスタッフと、ワンチャン、、、なんてものを目当てに来る女性客も、そして男性客もいる。Aだってホールをしていると、がっつりと尻を鷲掴んで来る男性客も客もいたりするから、そこら辺を、うまくかわせる技術もスタッフには必要なのだが、今のユンギでは無理だし、きっと変な客がついてしまう。
「一週間で、なんとかなる？それ？」
「なんとかしなきゃなんだよ、マジで」
ホソクがハンバーグを味わいながら、心配そうに聞く。
「しかもステージ。」
「それな、、、なんとかしねぇと」
あ
と、ふと思い立った様にホソクが声をあげた。
「ねぇ、なんでもいいからステージ上げろって言われたんだよね？」
「うん、そう、、だけど」
「ならさ、お前と2人で立つとかは？1人じゃなければなんとかなりそうじゃない？」
「！成る程！ホソガあったまいー！」
オーナーは確かに『一人で』とは言わなかった。
二人で上がれば、ユンギの気も少しはマシかもしれない。
「へへん！アイデア料よこしな」
「くっ！コーヒーで手を打て」
「やっす！」
さて、何を演奏しようか。Aはワクワクしながら、最後の唐揚げを頬張った。
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ささづか(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新遅いですが、暖かく見守って下さいませ！ (2019年9月24日 16時) (
レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 凄い好きです！！頑張ってください！！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: da52e12bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ささづか(プロフ) - Min Haniさん» わ！ありがとうございます！そうです！あのユンギさんが可愛すぎて見切り発車で始めました。亀更新ですが、気長にお待ち頂ければ幸いです^_^ (2019年7月9日 19時) (レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Min Hani(プロフ) - わー！BTS Worldのユンギですね！可愛い！続きを楽しみにしておりますヽ(´▽｀)/ (2019年7月9日 15時) (レス) id: 8dfdec943d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささづか | 作成日時：2019年6月28日 13時
