祀り姫は宿儺の器に成り代わる参【呪術廻戦】

125章、八十八橋 ページ28

騒がしい彼等の声に寄せられたのか
足早に校務員らしき老人が走って来る。

「コラなんだ！君たちは！」

公務員の言葉に、イライラした様子で釘崎がすぐ突っかかった。
そんな彼女を悠里が停める中
公務員は伏黒にすぐ気づき声を漏らす。

「アンタこそ！誰よ！！」

「野薔薇ちゃん……校務員さんだよ……なんで強気なの？！やめよ？！ね？」

「ん？、伏黒くんか！」

校務員事武田は、この中学に長く務めているらしい。
新田はその話にすぐさま伏黒に事件についての質問役を丸投げする事にする。

伏黒は、職務放棄だと思いながらも

しぶしぶ武田に被害者について話をふった。

｢変な噂、黒い噂、悪い大人との付き合いとか罰当たりな事とか、何かないですか？｣
金田、島田、大和、森下、被害者の元生徒は
20年前の学生達であり、
誰もが伏黒まで行かないが、
問題児だったようだ。
彼等が関わったと思われる黒い噂
それは、八十八橋のバンジーを行っていたという話である。

「八十八橋って？」

「〇殺の名所……この辺で有名な心霊スポットだ。」

〇殺の名所…その言葉に
彼女は、ただ、ため息を漏らした。
またもや、相性が悪そうな場所だ
まあ、呪いが産まれるくらいだし、仕方ないかもしれないが、私の登場で状況は恐らく
変わっているだろう。

彼女は少年に聞いた話と現状を照らし合わせながら自身の力の使い道をよく考えていかねばならない。
当日、八十八橋では、不良の間で度胸試しに
バンジーをする事が流行っていたようだ。
金田達4人は昔……無断欠勤をし、
家族に連絡を入れれば
前日から家に帰っていないと言われた為
かなりの大騒動になったらしい。
警察も入り、捜索をした結果
彼等は、何故か橋の下で倒れているのが発見された。そして、その事について
誰1人覚えていなかった。
そんな話を聞き悠里達は武田にお礼をして
すぐさま離れる。
車まで戻り
4人は先程聞いた八十八橋に行く事にした。

126章、私は悪役でいい→←124章、調査先は影の母校

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す