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122章、運命を知る少女 ページ25

東京校の1年達が心を通わせた
次の日、団体戦の次は本来であれば個人戦だったのだが、何故だかくじ引きで出た
皆で野球をする事になった。
あの日から不思議と京都校の生徒や
先輩達が何かと話に来るようになった。
悠里はその現実に内心びっくりしつつ
彼等の背中を一人一人見つめながら
これから始まる悲しい時間の全てを
胸に秘めた。

「特級を退けたらしいな……」

そんな彼女に話しかけたのは加茂であり、
彼は彼女を見るとこう質問する。

「虎杖……オマエは何故呪術師をやっている。」

加茂の問に彼女は笑い彼に顔を近づけた。

「人をたくさん助けるヒーローになるためです」

彼女の言葉に加茂は母親の言葉を思い出し笑った。

「ははっそうか!それは良い理由だ。」

彼の笑みに彼女は何かを思うと、
野球で楽しむ彼等を見つめ口を開く。

「でしょ?加茂先輩は、大切な人の為に呪術師になったんでしょ?」

「?!、なんで……そう思うんだ?」

「だって、私を殺そうとした時、そう言ってる気がしたんです……」

「会えるといいですね!その方に」

不思議な雰囲気のその彼女はさっき初めてちゃんと話したはずなのに、彼の心をくすぐった。
彼女は、呪いの器だ。倒さなきゃいけない存在なのにどうして、憎めないんだろう。
加茂はそう残されながら、彼女の笑顔が目に焼き付いて離れなかった。
加茂から離れ、彼女は今度はピッチングマシーンとかしたメカ丸を見つけると、
ゆるりとそちらに動きはじめる。
しゃがみ、じーっと彼を見つめていると
メカ丸が口を開いた。

「なんだ宿儺の器……」

「その姿でも喋れるんですか?」

「だったらなんダ」

メカ丸は冷たい感じを出し彼女に言うが、
彼女は気にせずポケットからあるものを取り出すとそっと彼の頭に置いた。

「何のマネダ……宿儺の器」

「それ、持っててくださいね?」

「ハ?」

頭の上には小さなお守りのようなものが置かれており、メカ丸は不思議そうに声を漏らす。

「持ってるだけでいいので、では!」

「オイマテ!」

彼女はメカ丸の呼びかけには応えず
彼を背にして、こう呟いた。

「さあ、再び私は賽は振ったよ呪さん達……
ここからは、君達が上手く行くようにだなんてさせないよ……」

「どうせ、壊れ始めた世界なんだから、
近い未来の為に私も動かなきゃいけない
…君たちのすきにはさせないよ…」

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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時

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