84章、いつかの君へ ページ37
彼女の言葉に吉野の顔も歪んでいく。
「仕方ないじゃないか!!あいつが奪ったんだから!!母さんも!!友達も!!なのに!!あいつが人の気持ちが母さんと僕を呪うなんて!!あんまりだ!」
彼の言葉に彼女は彼を優しく抱きしめた。
「虎杖っさん?!」
「吉野くん…いや順平…私の術式の話をもうひとつするね
これはあなたのお母さんに使った術式天の弐天花(てんげ)」
「この術式は他者にまたは自身にその事柄をする代償を貸し思いを叶えるというもの」
「聞こえはいいけど願いや思いが大きければその代償はつよい」
「ごめんねっ…私は弱いからこの術式しか君のお母さんに使ってあげられ無かったっ」
「君のお母さんは死ぬはずだったから死ぬはず者をねじ曲げるのは大きな代償を支払わなければならないから」
「私はそれでも貴方に命についてっ気づいて欲しかったっ…あなたのお母さんに生きて欲しかったっ」
「あなたが大切な周りを壊しちゃう前にっ」
彼女の手に力がこもっていく。
「え?」
「こんな形でしか気づかせてあげれなくてごめんなさいっ」
「だからっこれはせめてもの償いね」
彼女は吉野を見つめ額に自身の額を重ねた。
「術式天…弐天花…
今、君から私と君との記憶…これからの私と過ごすかもしれない未来時間を代償に
君から術式、呪術を全て奪う」
「いたっ…悠…里」
その瞬間、吉野の意識が揺らいでいく。
倒れ込んだ彼をその場に寝せ
彼女は泣かないと決めていた涙を沢山流し
彼にこうつぶやく。
「名前呼んでくれてありがとう順平
実はねお友達の家に行ったの初めてだったんだ
だから…ありがとう私とお友達になってくれてっ…目が覚めたら君は私を覚えてないだろうけど」
「短い時間でも…楽しかったよ順平…君はあの子が言ってたようにいい子だったっ…私はもう君とは関われないけど、大切なお友達だから、」
「せめて、君を守るね」
そして彼女は呪いの気配に気づき
呪いを空間に招き入れると
涙を吹き向き直った。
「いるんでしょ?呪いさん
しょうがないから入れてあげる。」
「それは光栄だなあ!
はじめまして俺たちの姫」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時