検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:4,253 hit

僕の友達には好きな人がいる ページ18

.



「A。最近、二ー二ーの様子変じゃないか?」



リリィが万聖街『1031』に来てからしばらくして、アイラが突然、オレにそう言ってきた。


「変って?」

「前にテレビで恋愛ドラマ流れてた時に、やけに顔を赤くして照れてたり、今日なんかも二ー二ー宛に荷物が届いてたけど、見ろよこれ」


アイラが見せてきた宅配物には、「ニール・ボーマン」と宛名が書かれている。大量の本を購入したようで、丁寧に本の名前がズラリと書かれたレシートまで付いていた。


「何じゃこりゃ」

「な?変だと思うだろ。変な宗教にハマったりしてなきゃいいんだけどな……」

「普通にありえそうだから止めろや」









昼間、リビングでオレ、二ー二ー、アイラは各々好きな事をしてくつろいでいた。


「二ー二ー、なんか悩みでもあるんじゃないか?」


テレビゲームをしていたアイラが、ボーっとしていた二ー二ーに直球でそう言った。


「悩み?ある訳ないよ」


二ー二ーは顔を赤くし、「ないない」と手を横に降っていた。


「いつでも相談に乗るぞ」

「金の貸し借りは無理だけどな〜」


アイラとオレはそう言い、再び好きな事を始まる。
始めはモジモジしていた様子を見せていたが、しばらくして二ー二ーはオレ達の方を見た。



「実は……僕の友達、最近好きな子が居て……彼がどうやってモテるか気になってるみたいで……」



二ー二ーの口からその言葉を聞き、オレとアイラは口元を緩めてニヤニヤした表情を浮かべた。


「んだよ二ー二ー!可愛い所あんじゃんかよぉ!」

「ちち、違うよ!僕の友達が気になってる子が居て!」


オレの発言に否定的な様子を見せたが十中八九、二ー二ーの悩みだ。


「俺さぁ、イギリスでは結構モテたんだよ」

「いいじゃんいいじゃん!アイラ大先生の出番!」

「俺様に任せとけ!」


アイラはタキシードとシルクハットを用意すると、二ー二ーに着替えさせる。次に花束を出してそれも二ー二ーに渡した。


「最後に愛を込めて抱きしめて、首をガブーっと……」

「それ、おめーらの所のスキンシップやんけ!」


二ー二ーは顔を真っ赤にすると、アイラから離れていく。


「バレちゃった!」

「今更かよ……」

「猿でも分かるわ」


自分の悩みである事がバレた二ー二ーは部屋の隅に縮こまっていたが、アイラとオレはそう言った。




.

僕の友達には好きな人がいる2→←天から舞い降りたリリィ2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:万聖街 , アニメ , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:阿野 | 作成日時:2022年11月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。