【鬼兵隊】鬼兵隊のぱぱふたり

11話 ページ11

「万斉せんぱ〜〜い♡あけましておめでとうっス！」

ぎゅっと万斉の腕に巻き付いて、また子はとびっきりの笑顔で笑った。

「うむ、あけましておめでとう。今年も何ぬえ宜しく頼む」

何かを察した万斉は、さり気なくまた子から離れようとする。

それはそうだ。

未成年と言っても、オシャレやなんやらしたい年頃、今で言う高校生。

ゆえに金額はそれなりに欲しいのだ。

また子といくつも年を過ごした万斉はとっくに学んでいた。

「万斉せんぱあい……」

「また子、拙者は忙しい」

「これのどこが忙しいんすかね」

と、見せつけられたのは空白だらけのスケジュール帳。

「貴様また子！！」

「ふっふっふー。さあ早く！アレを！さあ！さあ！！さあああ！！」

「止めるでござる！拙者の服をまさぐるなキモいでござる！」

「うるさいっすよ！ここに金があんのは知ってるんスからね！」

「晋助助けてくれえええっうわぁあああああああ」

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