三十話 ページ31
「ただいま…でござる」
「あっ、やっと帰って__え?」
少し怒りを込めて振り返ると、河上が倒れてきた。
「ちょっ、何すんの!」
「ううう〜」
無理矢理顔を上げると、河上の顔はまるで林檎のように染まっていた。
案の定、額に手を当てれば、
「熱出したのかよ…」
どうやら人斬りも人間のようだ。
「それほど酷くないから大人しく寝てろ!」
「承知でござる」
何度も出ようとするから怒鳴りつけてやったら、布団を口元まで引っ張って大人しく寝てくれた。
「あと…、明日の朝まで船は江戸で停まっているらしい」
「……」
それより、最近扱い方が分かってきたような気がする。
(逃げれそうな雰囲気…)
いつも無防備で何も言ってこないのは、外に出てもお前なんか捕まるよバーカバーカと言う事なのだろうか。
(……いや、それは無いか。)
河上も静まったであろう真夜中。
こっそり隅に置いてあった鍵盤を出してみれば、思った通り、監察が常に持っている必需品がどっさり。
隊服だって見つかった。
コイツは最初から逃すつもりだったのか…?
隊服に着替えて、髪を結ぶ。
「じゃあね」
一瞬だけ河上の寝顔を見て、私は窓から飛び降りた。
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スカピイース - 続きを求むでござうもさもさ!!!まじで! (5月13日 3時) (レス) @page32 id: 57544f6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年2月28日 11時) (レス) @page32 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 最期が分かりませんでした。 (2017年12月1日 17時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
坂本優希 - ヤダ焦らしプレイですか?ノれないですね。人生は何事もノリとリズムですよ!(何 を 言 っ て い る ?) (2017年11月25日 21時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 終わりッスか!? (2017年8月15日 12時) (レス) id: 0633731848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またにゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2014年4月17日 22時