三話 ページ4
「ふあ〜」
真選組の爽やかな朝。
私は一人、背伸びをした。
潜入調査は今日の夜。
それまでに体力を残しておくため、今から潜入調査の時間帯までは非番だ。
「寝てるのもなんだし、山崎さんに会いに行くかー」
なんて呑気な声を出して、私はお気に入りの着物と袴を着た。
もしかしたらこれが最後の非番になるかもしれないからね。
*
「えっ、鬼兵隊に潜入調査!?」
ある一角の病室。
白い壁に高い声が跳ね返った。
「はい、そうなんです……」
私は林檎を剥きながら、大袈裟に落ち込んで見せた。
山崎さんは、猫が主人に怒られ耳を垂らしているときのように、しょんぼりと落ち込む。
猫の耳まで見えてきそうだ。
「すみません……」
少し気の毒に思えてきたから、私はにこりと笑った。
「そんな気に病まないでください、私は、気にしてませんから。それに、真選組に入ったときからこんなことは百の承知です」
「あっ、ありがとうございます」
山崎さんの表情が少しやわらいだ。
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スカピイース - 続きを求むでござうもさもさ!!!まじで! (5月13日 3時) (レス) @page32 id: 57544f6bb8 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年2月28日 11時) (レス) @page32 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 最期が分かりませんでした。 (2017年12月1日 17時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
坂本優希 - ヤダ焦らしプレイですか?ノれないですね。人生は何事もノリとリズムですよ!(何 を 言 っ て い る ?) (2017年11月25日 21時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
きき - 終わりッスか!? (2017年8月15日 12時) (レス) id: 0633731848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またにゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2014年4月17日 22時